美浦編集部の藤原です。
9月20日に改修が完了した美浦・坂路コースの内覧会に行ってきました。
今年の日本ダービー後、約4カ月間閉鎖され、大規模改修工事が行われた美浦・坂路コース。一体、どんな風に変わったのか!?内覧会当日は太陽が照りつけ、最高気温が31℃と夏を思わせる陽気でしたが、軽快な脚取りで興味津々、突撃してきました!
▼JRA公式Youtubeチャンネルで公開されている新・坂路コースのドローン映像はこちらです
こちらが新・坂路コースの入り口。
250mほど続く地下馬道を下りながら進み、出口から外に出てみると・・・。
何と三方に高ーーーーい壁が出現!!!
ウォールマリア!?なんて、進撃の巨人をちょっと思い出しました。
今回の工事で美浦坂路は前半部分が新しくなりました。
その前半部分は地面を掘り下げる形で作られており、地下約16m地点が起点に。
先ほどの坂路コースの断面図で言うと、最も左側の部分となります。
上の写真は起点から撮ったもの。掘り下げられたことにより、坂路馬場全体の高低差は旧坂路が18mだったのが何と33mに!ちなみに栗東・坂路コースの高低差は32mですから、今回の改修工事により、高低差は栗東並みとなりました。
上記の写真で灰色の壁の上部に映る緑色の部分が地上と同じ高さ。
どれだけ深く掘り下げたかがよく分かりますね。
起点から1ハロン強、坂路を駆け上がった地点から振り返って一枚。
“8”と書かれている800m地点から調教タイムの計測区間がスタートします。
この地点から坂路の傾斜が3%に!
分かりづらいですが、上の写真を見ると“8”の地点からラチの角度が変わっています。
更にもう1ハロン歩いて残り600m地点。
この部分は断面図でも分かる通り、新設区間。まだオープン前ということもあり、敷き詰められたチップはフカフカ。足が沈みやすく、少し歩きづらかったです。
ようやく残り400m地点に到達!再び振り返って一枚。
坂路脇のフェンスの色が変わっているのにご注目。
濃い緑色が新設したコース、薄い緑色が従来のコースなんですね。
600mを過ぎたあたりから少し左へカーブ。
上の写真は残り300m付近からゴール方向を映したもの。
従来より調教タイム計測区間のゴールの位置を50m手前に移動させ、また一部勾配を修正し、ゴールしてから下り勾配に差し掛かるまでの馬が減速する区間を80m延長。これにより馬を止める際の安全性の向上を図る狙いがあります。
坂路に敷き詰められたウッドチップ。現在は新しいチップが下、古いチップが上になっている二層構造になっているんだとか。
表面は乾いていますが、少し掘り起こすと、しっかりと水分を含んでいました。
いかがだったでしょうか?
簡単ではありますが、リニューアルされた美浦・坂路コースに興味を持ってもらえれば幸いです。汗だくになりながら各社の調教担当TMとアレコレ話しつつ、坂路馬場を歩かせてもらえたのはありがたい経験。内覧会を企画・実施していただいたJRA、美浦トレセンの関係者の方にこの場を借りて御礼申し上げます。
今後、美浦坂路コースは試走会(予定)などが行われ、26日火曜日にプレオープン。そして10月4日水曜日に本格運用されるとのこと。
美浦坂路コースでの調教映像、また計時された調教タイム、追い切った馬がどんな走りをするのかなどなど、是非、ご注目下さい。