競馬 研究ニュース

旅うまチャレンジスタンプラリー・大井(後編)

 

 来ました大井競馬場。2018年度のテーマは「トゥインクルイッテクル」。イメージキャラクターにはタレントの藤田ニコルさん、川栄李奈さん、吉谷彩子さんが起用されています。

 大井は敷地も広く、客層も様々。いわゆる常連の「馬券オヤジ」の方々は勿論のこと、若年層、カップルと思しき男女、競馬は初めてと思われる方々も目立ちました。競馬に詳しくない女性に教える会社帰りのサラリーマングループというのも大井競馬場らしい光景です。

 飲食店についても3つのスタンドの他、スタンド外の「うまかった広場」などで、多種多様の店が展開しており、いわゆる地方競馬グルメの定番、モツなどのB級グルメから、私には普段縁のないオシャレな店も多く、南関東随一の店舗数を誇ります。そのため、どれを食べようかと端から端まで敷地を行ったり来たり。今流行りのインスタ映え?するかどうかはともかく、ちょっとこじゃれた物をということで、L-WING1階の創作バル「東京ロティサリー」にて「焼きチキンとライスプレート」を食べてみました。チキンはクォーターサイズにしましたが、想像以上のボリュームで、これで650円は競馬場グルメとしてはかなりのコスパです。

焼きチキンとライスプレート

 

 かつての3号スタンドが取り壊され、2016年新たにお目見えしたのがイベントスペース「ウマイルスクエア」で、2018年10月にオープンする新イルミネーション「TOKYO MEGA ILLUMINATION」のプロローグとして、様々な映像を映し出す「ウマイルミスクリーン」が設置されています。またパドック東側、北門方面にはメリーゴーラウンド「TWINくるくるファンタジー」が設置されており、私の腕では映えませんが、うまく撮ればインスタ映えすること間違いなしのスポットです。10月になってどんなイルミネーションが現れるのか今から待ち遠しいですね。

 このように競馬場という範疇を超え、アミューズメントパークとしても十分に楽しめるのが大井競馬場ではないでしょうか。

うまかった広場

ウマイルミスクリーン

TWINくるくるファンタジー

 

 そろそろメインレース東京ダービーの話を。私、馬券的に大井競馬場を苦手としております。当日も外れ続けて「ひとつも当たらないまま」負債だけを抱えて東京ダービーを迎えてしまいました。

 東京ダービーと言えば毎年話題になるのが的場文男騎手がなぜか勝てないということです。2着は9回あるのですが、あと一歩届かないのです。今年は37回目!の挑戦で、騎乗馬はクリスタルシルバー。戦績から普通に考えればこの大一番で勝ち負けは厳しいと考えられましたし、私も「頑張って3着あるかないかくらいかな」と考え、3着だけに買う予定でした。しかし、レース前にとある方にお目にかかったのです。

 その方とは場内のレース実況を行う耳目社の大川充夫アナウンサーです。私、大川アナとは何度かお話させていただいたことがあり、ちょうど1週間前にもお話する機会がありました。お見かけしてご挨拶させていただくと大川アナはこうおっしゃいました。

 「たくさん買って下さい!的場さん買って下さい!来ますよ、的場さん」

 それを聞いた私、何か感じるところがあったのでしょう、たくさん買いました。3連単を90点。3着にしか入れない予定の的場騎手、「いや待て、2着9回もあるんだぞ」と2着にも入れました。1着まではさすがに……と思いましたが、馬単で1着パターンも押さえるという徹底ぶり。

 そして迎えたレース。雨に打たれながらゴール前でカメラを構えます。結果はご存知の方はご存知でしょう。意表を突く?積極策から直線猛烈な追い比べでクビ差2着。また2着、10度目の2着。今年も的場騎手の悲願達成はなりませんでした。正直、クリスタルシルバーがなぜここまで接戦を演じられたのか、私には理解できません。積極策が奏功したのか。それにしても驚異の粘りでした。なぜか勝てないのに何かを持っている的場騎手、そうとしか思えませんでした。東京ダービー制覇を「宿題」と語る的場騎手、来年の東京ダービーではどんなレースを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

 

 今回は残念ながら私が撮ったレース写真はありません。なぜか?カメラの画面を覗いていた私は的場騎手が勝ってしまいそう、馬券が当たってしまいそうということで興奮が頂点に達してしまい、写真どころではなかったのです。一応シャッターは切っていましたが、見るに堪えないものばかり……。

 

 今年の東京ダービー馬に輝いたハセノパイロの表彰式の写真もありません。なぜか?実は3連単173,350円が当たってしまっていたのです。ノーホーラから起死回生の逆転劇で平常心を失ってしまい、表彰式どころではなかったのです……。

トゥインクルのパドック

東京ダービー直前のL-WING

 

 東京ダービーの払戻金のおかげで最近は心に余裕を持って日々の馬券を買うことができています。一発で逆転できる、馬券の醍醐味ではないでしょうか。最後まで諦めない気持ちは大事ですね。大川アナにお目にかかっていなければ当たっていなかったでしょう。これはもう足を向けて寝られません。おそらく私の自宅からは東の方におられるでしょうし、うちのベッドは足が北向きなので大丈夫そうです。

 一年の半分を残した時点で今年の運を使い果たしてしまったのではないかと不安にもなりますが、軍資金を獲たことでもあり、次回はそろそろ未達成のエリアに足を伸ばしてみようかと思います。またお会いしましょう。

最後のお見送り演奏

 

旅うまチャレンジスタンプラリー・大井(前編)はこちら

競馬ブック M.M

 競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方競馬場を踏破。2016年には香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的な弱点を持つ。どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起して、2017年競馬ブックに転職。業務で校正など、日々「日本語」と格闘中。