旅うまチャレンジスタンプラリー(番外編)

 

 約1年ぶりのご無沙汰です、M.Mです。皆様、旅うまチャレンジの進み具合はいかがでしょうか。私は2018年末にすべて達成しましたが、2019年もふらふらと各地へ出向き、負けたり、負けたり、負けたりする一年を送っておりました。

 今回は番外編としまして、旅うまとはまったく関係ないのですが、先日香港のハッピーバレー競馬場で行われました「2019インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップ」を強行日程で観戦してきましたので、ハッピーバレー競馬場の行き方や香港競馬の馬券などについてご紹介させていただこうかと思います。とはいえ、私は英語をほとんど話せませんし、海外も2016年の香港国際競走以来2回目ということで、精通しているとは到底言えませんので、あくまでも参考程度ということで、まだ行ったことがないという方に簡単にでも知っていただければと思います。ちなみに現在1香港ドルは日本円で約14円です。

 

 まずハッピーバレー競馬場はどこにあるのか。有名なのは香港国際競走が行われるシャティン競馬場の方かもしれません。やや郊外にあるシャティンと違い、香港島の繁華街からほど近い街の中にハッピーバレー競馬場はあり、基本的に水曜日にナイター開催を行っています。

グーグルマップのリンク

 

 ハッピーバレー競馬場への行き方ですが、香港国際空港から簡単に、そして安価にということで2つのルートを紹介したいと思います。

 まず1つ目ですが空港⇒エアポートエクスプレス⇒トラムというルートです。空港の到着ロビーに出ると、正面にエアポートエクスプレスの乗り場があります。空港駅では改札などはありませんので、そのまま乗車します。終点の香港駅まで行き、そこで料金を払います。エアポートエクスプレスのチケットは「エアポートエクスプレス チケット」などで検索すると事前に正規運賃より安く購入できるサイトがいくつか出てきますのであらかじめ購入し、QRコードなどを用意しておくと便利です。

エアポートエクスプレス乗り場、カスタマーセンター

ハッピーバレー(跑馬地)行きトラム

 

 香港駅に着いたら地上へ出ます。隣接する地下鉄(以下MTR)の中環(セントラル)駅との間の通りに路面電車のトラムが走っています。続々とやってきますがHappy Valley(跑馬地)と表示されているトラムに乗り、終点まで行けばそこはもうハッピーバレー競馬場と目と鼻の先です。トラム運賃は一律2,60香港ドルで日本円で36円くらいでしょうか。ここで便利なのがオクトパスカード。日本でいうところのSuicaやICOCAで、香港では様々なところで利用できるカードです。トラムやエアポートエクスプレス、MTR、スターフェリーといった交通機関からコンビニ、スーパーや飲食店まで使えるところが多いので、空港に着いた時、エアポートエクスプレスに乗る前などにカスタマーセンターで購入しておくといいと思います。1枚150香港ドルで100香港ドルのチャージ分と50香港ドルのデポジット分が含まれています。払戻も可能です(購入から3カ月未満だと手数料がかかります)。チャージは駅のチャージ機やコンビニなどでできます。日本と同じような感じですね。

オクトパスカード

 1つ目の行き方は2ステップと簡単ですが、この行き方のデメリットとしてはトラムが渋滞に巻き込まれやすいということでしょうか。路面電車ですので、交通渋滞に嵌まってなかなか動かないということもよくあります。

 

 続いては2つ目のルートです。こちらも同じようにエアポートエクスプレスで香港駅まで行き、そこからMTR中環(セントラル)駅でMTRに乗り継ぎ、港島線でコーズウェイベイ(銅鑼湾)駅まで行きます。A出口から出て、タイムズスクエアの脇から大きな通りに沿って南に歩いていけば10分ちょっとで競馬場に着きます。グーグルマップなどを使えばすぐ分かると思います。

 

 他にもタクシーやバスなどルートはあると思いますが、今回は分かりやすいと思われる2つをご紹介しました。

 

 さて競馬場です。ハッピーバレー競馬場は敷地内に競馬博物館(入場無料)がありますので、非開催日でも香港競馬の歴史や展示などを見ることができます。競馬場への入場料は10香港ドルで、国外からの旅行者は専用窓口でパスポートを提示すれば会員エリアに入ることができます。私はパスポートを提示し130香港ドルを払って会員エリアへと入りました。英語が分からず、どこまで行けるのかイマイチ分かりませんでしたが、基本的にゴール前まで行ける、パドックエリアにほぼ入れる、くらいの感じでしたので、「ゴール前で見たい」という目的がなければそこまでメリットはないかもしれません。

ハッピーバレー競馬場

 

 競馬新聞は場内には売っていないらしい(多分)ので事前にコンビニや新聞スタンドなどで調達しましょう。専門紙タイプであれば「新報馬簿」(2016年香港国際競走当時のものは日本語で馬券の買い方説明付きでした)が見やすく、競馬面が抜き取れる「South China Morning Post」は日本のスポーツ新聞みたいな感じで、後者は英語表記なので何となく雰囲気で内容も理解できます。

新報馬簿(2016香港国際競走時のもの)

サウスチャイナモーニングポスト

 

 香港は馬券の種類が豊富で、マークカードの種類も多いです。まずは種類をご紹介します。

単勝:WIN

複勝:PLACE

馬複:QUINELLA

ワイド:QUINELLA PLACE

3連複:TRIO

3連単:TIERCE

といった日本と同じ馬券から、4連複、4連単、二重3連複、三重3連複、2重勝、3重勝、WIN6、ジョッキーチャレンジ、3択単勝など香港ならではの馬券も。

 

 バウチャーを使って買うこともできますが、今回はオーソドックスな日本でもある馬券をマークカードを使い、窓口で購入する方法をご紹介します。

 

 基本的には日本と同じで、レース番号、式別、買い目、金額をマークして現金と一緒に窓口で渡すだけです。流しやボックスは

BANKER(S)ONLY:軸馬

SELECTIONS:相手

の欄にマークをします。ボックスは相手のところだけにマークします。

単勝複勝馬複ワイドなどのマークカード

 

 3連単の場合、S(通常)、M(ボックス)、B(軸流し)、BM(軸流しマルチ)、MB(フォーメーション)と式別があり1頭軸なら左端に1頭、2頭軸なら更に2頭目の軸欄に1頭マークし、相手をSELECTION欄にマークします。フォーメーションなら3つある軸馬欄の左から1着馬、2着馬、3着馬とそれぞれマークしていきます。

3連単のマークカード

 

 仕組みが分かればそこまで難しくはないかと思います。ここで香港で馬券を買う時に私のようなお金のない人間でも3連系が買いやすい香港ならではのフレキシベットというシステムをご紹介します。

 

 3連単などを多く買うとどうしても点数が増えてしまい、お金がかかってしまうところですが、香港では3連複や3連単など点数がかさむ馬券では、1券面あたり100香港ドル以上であれば、買い目1点あたり最低1香港ドルから買うことができるのです(香港の基本単位は1点10香港ドル)。

 分かりやすく説明しますと、日本では3連単を100点買おうとすれば、10,000円が必要となりますが、香港では最低100香港ドル(およそ1400円)で100点もの3連単が買えます。この場合1点あたり1香港ドルになってしまいますから払い戻しは少なくなりますが、ちょっと波乱の決着になれば十分にプラスにすることが可能です。マークカードの金額欄にある毎注(UNIT)が1点あたり、毎票(TICKET)が1券面あたりですので、(TICKET)をマークして「100」にマークすれば、1券面あたり100香港ドルで、点数で割ったものが1点あたりの金額となります。私のハズレ馬券を例に出しますと、3連複の8頭ボックス56点を150香港ドルで購入し、1点あたり2.67香港ドル(40円弱)で購入できています。個人的にはこの方式を日本でも是非導入してもらえないものかと期待しているのですが……。

 

 この方式を駆使して3連複やら3連単をひたすら買っていましたが、当たったところはそれほど波乱にならず、結果的に280香港ドルくらい負けてしまいました。しかし、少ない資金でもかなり楽しめることは間違いありません。

 

 当日はインターナショナルジョッキーズチャンピオンシップということでファン層も国際色豊か、ナイター照明に照らされて雰囲気や紹介セレモニーなども豪華でした。一時期よりは落ち着いたとはいえ、香港ではまだデモ活動などが行われていますので、もし行かれる方は現地の情報を十分に入手したうえでデモが行われる地域には近づかないなど、細心の注意を払って行動された方がいいと思います。今回の記事を参考にしていただいて、是非、香港競馬もお楽しみ下さい。そして香港の100万ドルの夜景もお見逃しなく。では、また次回があればお目にかかりましょう。

騎手紹介セレモニー(中央が川田騎手)

 

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