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旅うまチャレンジスタンプラリー(川崎)後編

旅うまチャレンジスタンプラリー(川崎)後編

 11月8日、ロジータ記念当日は前日とは打って変わって朝から雨がパラつく肌寒い一日となりました。そしてその前日の7日、あるニュースが飛び込んできたのです。

 「ロジータ号死亡のお知らせ」

 牝馬ながら南関東三冠を制し、引退レースとなった川崎記念では単勝1.0倍、2番人気以下は全て万馬券というなかで圧勝するなど、南関東最強馬と呼ばれたロジータが2016年暮れに死亡していたことが公表されました。

 当日はロジータ記念の施行に先立ち、主催者から経緯についての説明がありました。また、第1入場門を入ったところにある光の馬ロジータ号前には献花台が設置され、通り行くファンが足を止めて、かつての姿に思いを馳せる姿が見られました。

 さらにロジータ記念にはロジータの曾孫ローレライが出走するということもあり、注目を集める一戦となりました。

 それでは当日のイベントの模様をお伝えしたいと思います。

 まず、ラジオNIKKEIアナウンサーで競馬中継でもお馴染みの舩山陽司さんと、元力士、元プロレスラーで現在はタレントとしても活躍中の天龍源一郎さんによる「ロジータ記念トークショー」です。ご存知の方は分かると思いますが、天龍さんはまず第一声でファンの笑いをとっていました。また、今だからこそ言えるちょっと危ない話など、盛り上がりを見せていました。

 続いてはロジータホールで行われた「女子トークロジータバル」です。4人の馬女の皆さんが2人1組でロジータバルのスタッフを務め、2部制で場立ち予想も行うというイベントです。

 第1部は弊誌「週刊競馬ブック」でもコラムを執筆するなどマルチな活躍をされている目黒貴子さん、そして元宝塚の娘役で、現在はグリーンチャンネルの「草野仁のGate Jプラス」にもご出演の瞳ゆゆさんの担当でした。目黒さんはオジサン達にも大人気で扱いも手慣れたもの。マシンガントークで瞳さんはタジタジといった様子でした。

 第2部はモデル、女優としてご活躍の羽鳥早紀さんと、2015年までグリーンチャンネル全レース中継を担当するなど、競馬ファンにはお馴染みの星野涼子さんの担当です。こちらもオジサン達に大人気で多くのファンの方と交流されていました。ちょうどその頃「トリアエズナマ」なんていう馬がレースに出るということで、私もとりあえず飲むかと、前日の3種お試しセットで気に入った「ロジータピルスナー」をオーダー。星野さんに注いでいただきました。

 そんなこんなで、ほろ酔いで迎えたロジータ記念。なかなかの豪華メンバーで、1番人気は春の南関クラシック路線では勝ち切れなかったものの、JRA相手の関東オークスでクイーンマンボの3着に入り、ここが休み明け緒戦となるステップオブダンス

 2、3番人気には前述のロジータの曾孫ローレライ、JRAから転入後4連勝中のギンチャンと上がり馬が推されました。以下、桜花賞馬スターインパルス、SI2着2回を数えるアップトゥユーと、ここまでが単勝一桁台。その他にも金沢のトップホースであるヤマミダンス、笠松の実績馬アペリラルビーなどが名を連ね、春のクラシックを戦ってきた馬と上がり馬の対決ともいえるメンバー構成でした。実績馬が休み明け、そして2100mという距離の壁など、人気上位馬にも不安点がないわけではなく、そのあたりが予想を難解なものにしていました(私だけ?)。

 レースはアップトゥユーが抜群のダッシュでハナに立ちましたが、1周目スタンド前からスターインパルスについてこられる苦しい展開で縦長。ステップオブダンスは前を見ながら絶好の3番手をキープ。並んでギンチャンローレライは前から大きく離れた後方で脚をタメる形。

 向正面でスターインパルスが早くも一杯になり、アップトゥユーが後続を突き放しにかかるも4角では自身も一杯に。ステップオブダンスは余裕綽々の手応えで交わして早目先頭。苦しくなった好位勢に代わって中団以降で脚をタメていたグラスサファイアシェアハッピーが一気に進出してステップオブダンスについていったものの、ラスト3ハロンが14.0―14.5―13.5の消耗戦のなか、最後にもうひと伸びしたステップオブダンスは後続に差を詰めさせず、2月ユングフラウ賞以来の重賞制覇で通算3勝目を挙げました。

 2着争いはゴール前でグラスサファイアを交わしたシェアハッピーが先着し、4着には4角でもまだ後方にいたローレライが足を伸ばしました。

 2~7着まで中団後方にいた馬達が占めるなか、唯一好位からアッサリ抜け出したステップオブダンスは文字通り強い競馬を見せ、夏の休養を経て身体的にも精神的にも大きな成長を遂げたと言えるかもしれません。馬場やペースが違うとはいえ、関東オークスから2秒8も時計を詰めての快勝。もちろん、この2100mがベストではないはずで、今後の南関牝馬路線を引っ張っていく存在となれるか注目したいと思います。

 というわけで、川崎遠征が終了しました。馬券はですね、ロジータ記念直前まではほぼトントンで粘っていたものの、ロジータ記念と最終レースで立て続けにやられていつも通りの敗戦となり、夜行バス帰りでそのまま出勤した翌日の道営記念でも大きくやられるという相変わらず酷い有り様でした。

 それでは最後に、前回の金沢編に続きまして、個人的な趣味であるアニメ聖地巡礼の写真を少しばかり。今回は月曜に東京に入り、一日中都内をブラブラして聖地巡礼をしていました。作品は「東のエデン」、「ラブライブ」、「冴えない彼女の育て方」、「NEW GAME!」などなどですが、そんなん知らんわい!という声が大半でしょうから、ここはひとつアニメを知らない人でもご存知、2016年に公開され社会現象となる大ヒットを記録した映画「君の名は。」の印象的な場面をご紹介したいと思います。ラストシーンと、予告のPVで使われている場面です。敢えて場所は書きませんが、もしご興味があればこの場所を探してみてください。

 負け続けている私ですが、懲りずに次の地へと旅立ちます。また次回お会いしましょう。いつまでついてきていただけるか分かりませんが……。

 
 
 

 

競馬ブック M.M

競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方各競馬場を踏破、昨年は香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的弱点を持つ。
どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起し、若くはないものの転職して競馬ブック入社1年目。
業務で校正など、日々「日本語」と格闘中のオールドルーキー。