10月14日(日) 4回京都5日

 

 

1:58.5(12.1 – 10.9 – 12.7 – 12.1 – 11.8 – 11.9 – 11.8 – 11.5 – 11.8 – 11.9)

 アーモンドアイが牝馬三冠を達成しました。史上5頭目の快挙です。母フサイチパンドラが勝てなかった牝馬三冠レースをすべて制覇。管理する国枝栄調教師にとっては2010年アパパネに次ぐ2頭目の三冠馬。これも凄い。C.ルメール騎手は昨年のディアドラに続けて秋華賞連覇です。レースは一言で言うとアーモンドアイが強かった。見たまんま。2着ミッキーチャームも3着カンタービレも二冠馬に一矢報いようとよく走っているのですが、それを嘲笑うかのような圧勝劇。スタートはひと息でしたが、慌てることなく中団後ろの外めを追走。追い出しをギリギリまで我慢した騎乗に馬への信頼が表れていましたね。今回は追い切りをコースではなく坂路で行いましたが、これは咬突(後脚を前脚にぶつける)を避けるためとも聞きました。走る馬にあることとはいえ、今後は怪我だけはしないようにと願っています。

 

 序盤は落ち着いた入り。テン3ハロン35秒7は過去10年と比べても3番目に遅い数字でした。ただ、5ハロン目からはずっと11秒台のラップが続く締まった流れ。ミッキーチャームにとって1000m通過59秒6は前走の藻岩山特別より1秒遅く、決して無理なペースではありませんでした。序盤のアドバンテージと勝負どころで後続を引き付けない積極的な立ち回りで、脚を残しながらも直線に向いて2馬身のリード。馬も強くなっていますが、川田騎手の手腕が光りました。相手が悪かったとしか……。

 緩む箇所がないので後方待機組が道中で差を詰めるのが難しい展開。戦前にカンタービレが内枠を引いた時はヨシッと思いました。これで前に馬を置いてポジションを取れると。しかし、スタートから行く気を見せず、中団後ろからの競馬に。結果的に勝ち馬をマークする形となったのですが、正直アーモンドアイを後ろから差し切れるとは思えず、現実に直線に向いたところで一気に引き離されてしまいました。この展開では3着に来るのがやっと。ただ、追い込んで上位に来たのは勝ち馬とこの馬だけ。能力の高さに関しては胸を張っていいと思います。ただ、やはり相手が悪かったとしか……。

 サラキアはスタート後すぐに内へ。この馬にしてはゲートは出たほうで、道中は中団のインで脚をタメながら。4コーナーで外のラッキーライラックが逆手前で走っていたこともあり、うまく外へ出すことができました。直線はジワジワと脚を伸ばして4着。現状の力は出し切れたかと。5着ラテュロスと6着ランドネはデキの良さとロスなく立ち回れたことで掲示板争いへ。逆にプリモシーンには厳しい展開になりました。距離自体は問題なし。

 2番人気に推されたラッキーライラックは9着。4コーナーを逆手前で走り、直線の伸びもひと息。太くはなかったと思うのですが、予定していたローズSを回避してぶっつけ本番が影響していたのでしょうか。過去10年でオークスからの直行組は(0.0.0.10)。それを考えても勝ち馬の強さが分かるというものです。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。