5回東京3日目11Rに行われた第23回GⅢ武蔵野Sは単勝1番人気に支持されたサンライズノヴァが外から豪快に差し切って優勝。17年のGⅢユニコーンS以来となるJRA重賞制覇となった。鞍上の戸崎圭太騎手とのコンビでアハルテケS、グリーンチャンネルCに続き3連勝を達成。管理するのは音無秀孝調教師。サンライズノヴァは北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬。馬主は松岡隆雄さん。通算成績は18戦7勝。

 

それではレースを京増TMに振り返ってもらいましょう。

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【展開・ペース】

 馬群の中で揉まれたくないルグランフリソンが、先導役を買って出て前半4ハロン通過は46秒7。後半4ハロンが48秒0。やや速めのペースで流れ、地力を問われる展開となった。

【レース分析】

 勝ったサンライズノヴァは、パドックの段階から、いくらかテンションは高かったが、許容範囲内と思える程度。歩様はなかなか力強く、状態は良く映った。スタートで出遅れる点は長らくコンビを組んでいる戸崎騎手は織り込み済み。すぐに外目に出して、この馬とすれば盤石の態勢を築いていく。ペースの方も速くなったことで、レースもしやすかった印象だ。ビッグレースともなれば、この出遅れ癖が足枷になりそうではあるが、GⅢのメンバー、レベルでは力が上だった。

サンライズノヴァは少しテンションが高いが、パワフルな歩様。気配の良さが目立った。(撮影:yu~kun)

「前走よりスタートは出てくれたんですが、(スタート地点から続く)芝のところでモタつくので後ろからになりました。いい決め手を持っているので、焦らずこの馬のリズムで運びましたが、これだけの速い上がりで差し切るんですからね。改めて強さを感じました。この先も能力さえ発揮できれば更に活躍してくれると思います」とレース後の戸崎圭太騎手。3連勝と弾みをつけて12月の中京決戦を迎える。

サンライズノヴァの4代血統表

 ②着のクインズサターンは自分の競馬に徹し、サンライズノヴァをマークするように運べた。もとより東京マイルは4勝をマークしているベストの条件。展開さえ噛み合えば、これぐらいは走れて当然だろう。中1週で臨んだ前走のシリウスSより気配の方も良く映った。

クインズサターンは得意の東京コースに替わって好走。重賞制覇も視界に入ってきた。(撮影:yu~kun)

 本命に推したナムラミラクルは少し離れた2番手を追走。自分のレースはできたが、外2頭の鋭さ、勢いの方が上だった。もし、併せる形になっていれば、もっと際どく食い下がれていただろう。芦毛の馬体だが、グット引き締まって、絶好のデキに映ったが・・・。今回に関してはサンライズノヴァの脚力、スケールが一枚上だったか。

 

text by 京増真臣/構成・藤原

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