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第26回 青葉賞 回顧

 4月27日に東京競馬場で行われた第26回GⅡ青葉賞は単勝5番人気に支持されたリオンリオンが逃げ切って重賞初優勝。騎乗した横山典弘騎手は25年連続でのJRA重賞制覇となった。管理するのは松永幹夫調教師。この結果、①着リオンリオン、②着ランフォザローゼスが5月26日に東京競馬場で行われるGⅠ日本ダービーの優先出走権を獲得した。リオンリオンは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は寺田千代乃さん。

それではレースを京増TMに振り返ってもらいましょう。

 

【展開・ペース】 リオンリオンが2番枠から先手を主張。セントウルが2番手につけ、内の3番手をアドマイヤスコールが追走。リオンリオンは1、2角を回ってもそれほど流れを緩めず、前半1000m通過タイムは59秒9。馬場状態が稍重だった点を考慮すると、ハイペースだった。

 

【レース分析】 勝ったリオンリオンはスムーズに先行できると粘り強く頑張るタイプ。持ち味を生かし切った横山典弘騎手のペースメイク、好騎乗が光った。それでも、地力が問われる東京芝2400mの舞台で鮮やかに逃げ切ったのは、やはり高い能力がなければ出来ない芸当。馬場状態を考えると2分25秒0という時計も優秀だ。今回がデビューから8戦目。コンスタントに使っている分、更なる上積みは見込みづらいが、このパフォーマンスなら日本ダービーでもマークが必要になる。

騎乗した横山典弘騎手は「いつも通り、馬のリズムを重視して乗りました。いいリズムで運べたことで最後までしっかり脚を使えましたね。この馬の力を発揮できたんじゃないかと思います。ダービーまであまり日はないけど、まだ良くなってきてほしいところがいっぱいあるので、そのあたりを調教師と相談していきたいと思います」とコメント。嬉しい1勝であったのは間違いないが、すぐに切り替えて次を見据えていた横山典弘騎手。日本ダービー2勝の名手が本番でどのようなレースを見せるのか?またひとつ日本ダービーの楽しみが増えた。

 

リオンリオンの4代血統表

 

 ランフォザローゼスは1月の京成杯以来となる実戦。それでも、前走時よりは馬体が引き締まっており、冬場より仕上げのレベルを一段界上げてきた。先行勢を射程圏に入れながら4番手を追走。5番手のウーリリ以降が大きく離れた位置を進んだことで馬群を捌く手間が省け、動きやすかった。直線に向くとC.ルメール騎手がランフォザローゼスを馬場の真ん中へとエスコート。絶好の展開に映ったが、フラつくようなシーンもあって、リオンリオンにはハナ差及ばず。稍重の馬場も影響したか。鞍上は「まだ体に緩さがあって追い出すとフラフラするようなところがありました。良馬場ならもっといい走りができたようにも思います」とレース後に語っている。

 ピースワンパラデイは中団に控えて折り合いに専念。ウーリリ以下が先行集団から離れてしまったことで、さすがに前を行く2頭には届かなかったが、内をロスなく立ち回って③着に食い込み、能力の片鱗は示した。一気の距離延長に対応できたようにレースセンスもいい。

 

 期待したキタサンバルカンはパドックをキビキビと周回。気配は良かった。レースでは4角を14番で通過し、出走馬中、最も速い34秒6という上がり3Fをマーク。34秒台で上がったのは自身だけといい脚を見せたが、ハイペースとはいえ、さすがにポジションが後ろ過ぎた。

 

                                 text by 京増真臣

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 


 
 
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