第26GⅢマーチSは8番人気のサトノティターンが豪快に差し切って優勝。デビュー戦、そして前走の金蹄Sで勝利に導いた石橋脩騎手の叱咤に応え、初めて挑戦ながら重賞制覇を成し遂げました。石橋脩騎手にとっては1月のAJCCに続き、これが今年のJRA重賞2勝目。管理するのは堀宣行調教師サトノティターンは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は里見治紀さん。

 

それではレースを振り返りましょう。

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【展開・ペース】好スタートを切ったのはテーオーエナジーでしたが、鞍上はあまり行く気がなかったようで、外から他馬がくると好位の内に控える形を選択。結局は外枠からハイランドピークがハナに立ち、紅一点のエイシンセラードが2番手で続きました。5ハロン通過62秒5はオープンクラスの1800mとしては平均的なペースで、馬群もあまり縦長にはなりませんでしたが、そこから3ハロンが12秒台前半のタイトな流れになり、先行勢は息を入れにくかったようです。

 

石橋脩騎手が鞍上に戻ってから連勝を決めたサトノティターン(撮影:yu~kun)

 

【レース分析】勝ったサトノティターン(8番人気)は早くから素質の高さを評価されていた馬。前走の金蹄Sにしてもオープンレベルの好タイムで完勝でしたから、もっと人気になっていい存在でしたが、やはり戦前、気になったのは右回りの経験が少なく、芝、ダート通算での掲示板外も京都ダ1800mだった点でしょう。ただ、当時は初めての関西遠征でテンションも上がっており、スムーズな競馬さえできれば昇級戦で初重賞制覇も不思議のない結果でした。

騎乗した石橋脩騎手も「力があることはずっと分かっていました。気性面など、いろいろなことを気にする馬ですが、そのあたりがここにきて良くなっています。道中、少し行きたがるところがありましたが、他馬とは歩幅が違うので、内に入らないようにしました。後手に回りましたが、リズムを崩さずに走れたことが大きいですね。潜在能力は高いので、今後も精神的な問題を出さないで、無事にいければ楽しみです」とコメント。本質的には広いコース向きでしょうが、地方の交流重賞を使った場合はバラける展開になることが多いので、能力の高さでアッサリ押し切るケースも十分に考えられます

 

サトノティターンの4代血統表

 

 ②着のロンドンタウン(11番人気)はトップハンデタイを背負っており実績を考えれば、人気の盲点になった格好ですが、韓国に海外遠征後の帰国緒戦から能力を発揮できた点も、豊富なキャリアがあってこそでしょう。勝ち馬と同じ6歳ですから老け込む年齢でもありません。

 ③着リーゼントロック(12番人気)も前走の佐賀記念が勝ち馬より1キロ重い斤量でクビ差②着でしたから、ハンデ面を考えれば前走では競り負けた④着ヒラボクラターシュを逆転したのも驚けない結果。こちらは「4角先頭の形しかないと思っていました。タフさを生かすこの馬のスタイルで、思い通りのレースはできましたし、馬も頑張ってくれました」とコメントした松岡騎手の好騎乗も光りました。

 

最後の直線。サトノティターンが内にモタれそうになるのを矯正し、真っ直ぐ走らせた石橋脩騎手の手腕も光った!

 

 自分が当日版の紙面で◎にしたヒラボクラターシュが馬券圏内に届かなかったのも、初めての57キロが少し影響した感じですね。他では馬群の内を捌く形になっても、しっかりと伸びて小差⑥着だったロードゴラッソも、地力強化を改めて感じさせるレースぶりでした。

 一方、1番人気で⑩着に敗れたテーオーエナジーは、結果的に好位の内に控える作戦が裏目に出てしまった印象。直線では頭を上げるようなシーンもありました。逃げるか、2番手の外目でスンナリとした展開になれば巻き返しは必至と思われます。4番人気でシンガリ負けのハイランドピークもペースを考えると負け過ぎですが、時計面を考えれば能力を出し切っておらず、早目にプレッシャーを受ける展開や乾いた馬場など、複数の敗因も考えられます。スタートも含めて不安定な面の残る馬ですが、この一戦だけで評価を下げるのも危険でしょう。

 

                                 text by 五十嵐

 

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