2019年9月1日（日） 2回小倉12日
最終週で内が荒れている上に雨の影響で芝は終日重馬場。馬場状態を考えると前半33秒7は速く、案の定ラスト１ハロンは12秒6と要して外差し競馬となった。８Ｒの１勝級が前半33秒6の1.10.3だからレースレベル的には標準と言えるだろう。
勝ったマイネルグリットは好位勢の後ろ。人気のカイルアコナを見る絶好の位置。４コーナーでその外へ出して、直線は内から脚を伸ばしてきたトリプルエースとの追い比べを制した。パドックでチャカついていたように若さを残すが、レースでは一所懸命に走る。デビュー戦で重馬場を経験しており、今日のような馬場はこの馬にとってプラスだった。無傷の３連勝で重賞制覇。テン乗りでいい仕事をした国分優作騎手は4年ぶりの重賞勝ち。データ室でも触れたが、このレースはノーザンダンサーのクロス持ちが好走する。
２着トリプルエース、３着ラウダシオンも上位人気だったが、当日版のデータ室では軽視。というのも、デビューしてから10頭未満の少頭数しか経験していない馬は、データ的に割引だったから。この点は来年の教訓としたい。トリプルエースは馬体が良く見えたし、プラス12㎏はほとんど成長分と考えていいだろう。出遅れて出足もつかずに最後方から。勝負どころで前が壁になって動けなかった不利や着差なども考えると実に惜しい内容。ラウダシオンも出遅れ。道中は②着馬と同じような位置取りから４コーナーで大外へ。結果的にここでのロスが最後まで響いた感じ。ラストの伸びは一番目立っていた。
ゼンノジャスタは外枠で終始外を回る形。直線で勝ち馬と馬体を併せたかったが、瞬時に離された。最後まで止まってはいないが、上位とは決め手の差が出た感じ。レース運びは巧いタイプなので、もう少し内めの枠でポジションを取りたかった。１番人気のカイルアコナは⑤着。レースは離れた３番手。速い流れで王道の競馬をしており、力の要る馬場を考えると頑張っている。現状ではスピードタイプに映るので、軽い馬場で見直したい。テーオーマルクスは厳しい展開。ペース次第では巻き返して当然。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。