2019年9月22日(日) 4回阪神7日
直前に細かな雨が降り出したが、大きな影響はなかった。レースはシフルマンがマイペースに持ち込んで、ラップを見ても分かるように究極の瞬発力勝負に。折り合いと切れ味が問われる形となった。
それにしてもサートゥルナーリアは強かった。ダービーで負けた鬱憤を晴らすかのような勝ちっぷり。そのダービーではゲート裏でテンションが上がってしまって後手を踏んだが、今日は落ち着いていた。パドック、返し馬での気配も上々。スタートしてからは内でガッチリと抑えて2番手をキープ。これだけのスローペースだから2番手のポジションで折り合えたアドバンテージは大きい。残り1000mを過ぎてジワジワと前に並びかけると、4コーナーでは持ったまま先頭。一度もムチを入れることなく、直線半ばでは後ろを振り返る余裕を見せた。この上がり勝負で3馬身差は決定的。50.2─52.5─44.1のラップ構成は、50.1─52.7─45.5で楽勝した2011年のオルフェーヴルを想起させる。
ヴェロックスは序盤で行きたがっていたが、馬の後ろにつけてからは落ち着いた。そこからはライバルであるサートゥルナーリアをマークする形。直線で勝ち馬の外に持ち出して追撃態勢に入るが、アッサリと突き放されてしまった。今日のところは完敗。ただ、こちらもまだ余裕を残したレースぶりだった。ワールドプレミアは若葉S以来でマイナス体重。相変わらずテンションも高かった。レースは後方からジックリと。直線で内のヴィントがムチに反応して外に流れてきた分、外に膨れる形になったが、レース最速タイの上がり32秒3で伸びてきた。気性面に課題を残すが、やはり能力は高い。ここまでの3頭が菊花賞の優先出走権を獲得。
レッドジェニアルもパドックでのテンションは高かったが、五分のスタートを切る。プラス12㎏は成長分だろう。勝ち馬の外で上手になだめて折り合いはついていたが、4コーナーでの手応えの違いは明らか。初めてと言っていい瞬発力勝負(それも究極の)で、上位には切れ負けした格好。
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