2019年9月28日(土) 4回阪神8日
この日の阪神ダートは、7R3歳上1勝級のダート1400mが1.23.0。8R3歳以上1勝級ダート1800mで1.51.0。ともに勝ち馬が強かったとはいえ、速い時計が出ていた。シリウスSの前半34秒5は不良馬場だった昨年の34秒7を上回るハイラップ。前半60秒3─後半63秒2。ただ、中盤の4ハロンで13秒台が3つも並ぶ中緩みとなったことで、上がりも36秒8と水準に達した。
レースは外枠からメイショウワザシが前へ。一旦は交わされた内のヤマカツライデンが外に持ち出してハナを奪い返そうとするが、メイショウも譲らない。これが序盤ハイラップになった要因。離れた3番手、4番手にピオネロとタイムフライヤー。そこから更に離れたところで勝ち馬を中心とする一団が形成される。3コーナーに入り、最もペースが遅くなった13秒4の区間で一気に馬群が凝縮。前は4頭ほどが横一列に並んで直線へ。
勝ったのは当日版のデータ室でもピックアップしたロードゴラッソ。離れた3番手集団の先頭で急流にも巻き込まれず、終始自分のリズムで運べた。最後はハンデを生かして一杯に凌ぎきる。ペースが緩んだ箇所で追い上げられたし、ハンデを生かせたとはいえ、自分から勝ちにいってのもの。力をつけているし、藤岡佑介騎手も手の内に入れている感じ。2着には7番人気のアングライフェンが入り、馬単は10,750円の万馬券決着。道中はずっと勝ち馬が見える位置。前半から無理をしていない分、脚が溜まっていた。直線は一瞬勝ち馬の内を狙ったが、スペースがなくなって外へ。ハンデと着差を考えると勝ちに等しい内容だったとも言える。
3着・4着には7枠の2頭。メイショウワザシは前述の通り、序盤が競り掛けられてきついペースになってしまった。何とかハナを取り切って最初のコーナーで13秒0と落ち着いたが、3・4コーナーの中間地点で後ろから一気に並びかける。ただ、そこからが渋太かった。直線は1番人気タイムフライヤーを差し返す感じで3着を確保。ハンデ戦とはいえ、重賞初挑戦でかなり頑張っている。ジョーダンキングもデータ室でピックアップした一頭。道中は勝ち馬の外に位置し、勝負どころでも一緒に上がっていった。悪くない展開に思えたが、ラストに脚が鈍ったあたり、休み明けの影響があったかも。
1番人気のタイムフライヤーは結局6着。マイナス20㎏だったが、細いという印象はなかった。レースは勝負どころでロードゴラッソが来たので、それに呼応して動く。一旦は先頭に並びかけるが、ラスト1ハロンで失速。メイショウワザシよりは楽なペースだったが、それでも3番手集団よりは速く、勝負どころも後ろから来られて仕方なく動いた感じ。少し中途半端な競馬で、ハンデも57㎏と背負っていた。ただ、それにしても物足りない。ダート適性云々はまだ何とも……。マッスルビーチは格上挑戦だったが、勝ちっぷりの良さとハンデを考慮されて2番人気の支持を受けた。後方からの位置取りは流れを考えると悪くなかったが、直線は伸び切れず。鞍上は「距離が長い」とのことだが、緩急の大きなレースも合わなかった感じ。まだ3歳だし、キャリアを積めば変わってくるだろう。エルムSの覇者モズアトラクションはスタートでアオッて今回も後方から。レースが動いた勝負どころでは進路がないこともあり、少し置かれる形。その後は内を突くことも考えたようだが、直線は大外へ。今回に関してはトップハンデを背負ったこともあるが、気持ちがレースに向いていない走りだった。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。