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第160回 天皇賞・秋 回顧

 

 10月27日に東京競馬場で行われた第160回GⅠ天皇賞・秋(芝2000m・3歳以上・定量)は単勝1番人気に支持されたアーモンドアイが直線で内ラチ沿いから鋭く抜け出して優勝。牝馬による同レース制覇は9年ぶり。自身は6つ目となるGⅠタイトルを獲得した。鞍上はC.ルメール騎手は昨年のレイデオロに続き、連覇を達成。管理するのは美浦・国枝栄調教師。アーモンドアイは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。

 

それではレースを振り返っていきましょう。

 

 

 

【展開・ペース】 先手候補のアエロリットが好スタートを決めてこともあって、競ってくるような馬はおらず、前半5ハロン通過59秒0は近年のこのレースとしてはゆったりとした流れ。注目のアーモンドアイも互角の発馬から難なく好位のインに収まり、他にも掛かっているような馬は見当たりませんでした。

【レース分析】 断然人気の支持に応えたアーモンドアイはGⅠ安田記念以来の実戦で、体重が4キロ減でも細いような感じはなく、落ち着きもあって、いつも競馬場で見せる姿とまったく変わりないというのが率直な印象でした。レースでもロスのないスムーズな立ち回りから直線で進路ができると、すぐに反応して瞬く間に抜け出し、操縦性の高さ、非凡な瞬発力を改めて示す勝ちっぷりを見せました。

 

 

 「今回は休み明けでアーモンドアイが本当に走りたいのか分からなかったけど、勝つことができて安心しました。この馬の素晴らしさを改めて感じましたね。前と外にライバルを見る形でしたが、サートゥルナーリアが早めに止まった分、内にスペースを見つけていたので入っていきました。平成最後の天皇賞と、令和最初の天皇賞を勝つことができて、とても嬉しいですし、何よりも彼女の能力を称えたいです」C.ルメール騎手。緩めの流れからレコードと0秒1差の決着時計は馬場状態を考慮しても優秀ですし、その点でも勝ち馬の瞬発力は現役最高レベル(世界最高かも)といえます。次走に向けての動向が本当に気になりますね。

 

アーモンドアイの4代血統表

 

 ②着ダノンプレミアム(3番人気)が自分の紙面上の◎でしたが、当日のイレ込み具合は前走時と比べても、かなりましで、こちらもスムーズなレース運びから連対を確保してくれました。ただ、この馬は瞬発力比べよりもスピードの持続力で勝負する形が理想というイメージもあるので、もう少し速い流れならマッチレースに持ち込めていたような気もしています。③着アエロリット(6番人気)は自分の形でレースができて、ペースも楽でしたが、早めに並びかけてきた⑥着馬を競り落として、最後まで渋太さを見せました。勝ち馬には並ぶ間もなく交わされましたが、併せる形になった際の渋太さは特筆できると思います。

 

 

 次走がGⅠジャパンCなら前進が期待できそうなのが④着のユーキャンスマイル(7番人気)。上がりの数字は勝ち馬を凌ぐ最速(あちらはゴール前で手綱を緩めていましたが)で、直線で少し進路を切り替えるシーンもありました。やはり左回りならGⅠでも遜色のない馬ですし、距離が延びるのもいいでしょう。2番人気で⑥着のサートゥルナーリアは、レース前はダービーの時より落ち着いているように見えましたが、直線で伸びを欠いて、レース後にC.スミヨン騎手が「一番の敗因は力みだと思います」とコメント。東京コースとの相性も良くないのか、いずれにしても力負けとは思えませんから、一段階、ステップUPしてくれることを期待したいですね。

 

 

                                 text by 五十嵐 友二

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 
 

 
 
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