2020年4月18日(土) 2回阪神7日

 前半45秒7、後半48秒6の超ハイペース。雨で時計がかかる馬場状態だったことを考えると非常にタフな競馬。勝ったタイセイビジョンはプラス10㎏だったが、太くはなかったし、すべて成長分。好スタートでも無理をせず、自然と後方から。結果的に流れが向いた。コーナーでペースが緩んだところで馬群が凝縮したが、それでも11秒6─11秒9だから決して遅くはない。その中で最も手応えに余裕があった。石橋脩騎手も落ち着いていて、馬群の中ほどから直線は最内へ。内から脚を伸ばし、ラスト1ハロンで後続を突き放す。今日のところは完勝。

 ギルデッドミラーは1ハロン延長で折り合いがポイントだったが、これも速い流れが幸い。こういった馬場も合っている。叩き合いで②着争いを制したが、勝ち馬には及ばず。プリンスリターンは2番手でレースを進めて、一杯になった逃げ馬に代わって4角で先頭。直線は渋太い粘りが光った。まずペースが速かったし、ロードに来られて、早めに先頭に立つ形になりながら③着は立派。負けた馬の中では一番強い競馬をしている。

 ボンオムトゥックはスタートが今ひとつで中団から。4角で外に出してジワジワと伸びてきたが、クビ差届かなかった。僅かな差でNHKマイルカップの優先出走権を逃す。余談だが、同じ日に同馬の父クロフネの産駒が史上8頭目となるJRA通算1400勝を達成。

 

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