5月2日に東京競馬場で行われた第27回GⅡ青葉賞(芝2400m・3歳・馬齢重量)はオーソリティ(単勝3番人気)が2分23秒0のレースレコードをマークして優勝。L.ヒューイットソン騎手は期間限定騎乗最終週にこのレースを含めて5勝の固め打ちとなった。管理するのは美浦・木村哲也調教師。この結果、オーソリティ、②着のヴァルコスがGⅠ日本ダービー(5/31・東京競馬場)の優先出走権を獲得した。オーソリティは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
【展開・ペース】 当日は3歳1勝クラスの芝1600m戦の勝ち時計が1分32秒1と高速馬場。フィロロッソが主導権を握り、前半1000m通過タイムは60秒4でしたが、馬場コンディションを考慮すれば落ち着いた流れと見ていいでしょう。ただし、残り5ハロン標識を過ぎてからは11秒台のラップが続きました。このため展開利だけで好走するのは難しく、地力勝負となりました。
【レース分析】 オーソリティ(3番人気)は前走からマイナス6キロの体重で登場。GⅡ弥生賞ディープインパクト記念当時より体を絞っていい仕上がりに映りました。本番のGⅠ日本ダービーを見据えて、というよりはここにしっかり照準
「コーナーで少し(ハミを)噛みましたが、直線はいい脚で伸びてきてくれました。距離が延びても結果を出せて、問題ないことを証明できましたね。もう少しリラックスして走れれば、更にいい脚が使えて楽に勝てていたと思います。毎回、進化している馬なので、これから先も成長が期待できそうです。来日した週に騎乗(GⅡ弥生賞ディープインパクト記念で③着)した馬で、短期免許の最終週に勝てたことには特別な想いがあります。仕上げてくれた厩舎関係者の方々にもおめでとうと伝えたいです」とL.ヒューイットソン騎手。初来日でしたが、重賞2勝、そしてGⅠ皐月賞でもガロアクリークに騎乗して③着と大活躍した22歳の名手。日本の競馬ファンにもその名前は深く記憶されました。
ヴァルコスは祖母がウインドインハーヘア(ディープインパクトの母)。血筋の良さを感じさせる好馬体が目立っていました。レース序盤は後方を進み、ペースUP
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】〇前走クラス・・・③着までの前走を見てみると、勝ち馬は重賞③着(0秒4差)、②着馬は1勝クラス①着、③着馬は重賞③着。来年も上記した取捨の基準で問題なさそうだ。 〇アザレア賞、大寒桜賞組・・・まさにGⅡ青葉賞トライアルと言えるアザレア賞、大寒桜賞(どちらも1勝クラス)だが、今年は同レースの勝ち馬が⑧、⑤着。ただ、アザレア賞と同じ阪神芝2400mが舞台のゆきやなぎ賞を勝ったヴァルコスが連対を果たしている。ということで来年はアザレア賞、大寒桜賞にゆきやなぎ賞の優勝馬も加えて検討するのがベターと言える。 |