第73回 鳴尾記念

 約1年1ヵ月ぶりのレースとなったパフォーマプロミスは、プラス14㎏でも太いといった感じはなく、仕上がりは良好でした。それでもさすがに……、と考えていた戦前の予想は見事に覆されることに。レースは前半60秒、後半60秒1の平均ペース。2コーナーで12秒8と緩んで、向正面はほぼ一団。残り800mから11秒6とペースアップ。そんな中、勝ち馬は終始中団のラチ沿いをキープ。非常に楽な手応えのまま直線へ。外に持ち出すと、あとは1番人気との叩き合いを制してV。

 勝ち時計の2.00.1は、6月に移設されて2000mに延びた2012年と同じで、距離が延びてからはワーストタイの決着。しかし、2012年はスローの瞬発力勝負でしたが、今年はそこそこ流れて差し・追い込みの競馬。同舞台の日曜日8R3歳以上1勝クラスで2.00.3。同じ良馬場でも土曜日の方が時計はかかっていたとはいえ、数字の上ではレベルに疑問符がつきます。

 ラヴズオンリーユーはひと叩きされて着順を上げましたが、まだ本調子には及ばない感じ。それに内回りよりも大きなコースでノビノビと走らせる方がいいタイプでしょう。それでも②着に来るあたりは地力の成せる業。レッドジェニアルはスタートでアオッて後方からになりましたが、上がりのかかる流れが良かったです。直線で前が開いてからはしっかりと伸びて上位2頭に迫っていますし、後続には2馬身半差をつけました。サイモンラムセスは3角手前で内へ。「直線は馬込みに突っ込みたかったので、向正面でラチ沿いを取れたのが大きかったです」とは川須騎手。馬群の間から渋太く伸びてきました。レッドガランは距離、ポジションを取りにいったこと、展開などが絡み合って微妙に影響した感じ。サトノルークスは後方から直線で外に出してチョロチョロッと。骨折明け緒戦。今日のところは無理をしていませんので、次走以降に注目です。

text by 小林  

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。