2020年7月19日(日) 4回阪神6日

 

 走破時計1.32.7は、6月21日に行われた米子Sと並んで、今年ここまでの阪神1600m最速決着。4開催目最終日の馬場を考えると速いです。レースは前半45.8、後半46.9のハイペース。前崩れの競馬となりました。上位に来た馬に当てはまる好走のキーワードは、差し、外枠、それにスピード。持ち時計のない馬には厳しかったと思います。掲示板に乗った馬のうち1着と5着はマイルの持ち時計こそありませんでしたが、1400mを1分20秒前半で勝った実績がありました。

 優勝したメイケイダイハードは18番人気。単勝は16,300円。道中は中団から。終始馬場のいい外めを通り、直線入口では前を射程圏。残り100mほどで先頭に立つと、外から来る後続の追い上げを凌いで快勝。重賞初制覇を飾りました。調教は動くタイプとはいえ、木曜日の坂路で一番時計をマークとデキは上々。折り合い重視で終いを生かす競馬が展開・馬場とうまくマッチ。酒井学騎手もグッジョブでした。

 ラセットは着眼を担当する石井俊宏TMの推奨馬。石井俊宏TMは前日のメインレース、ジュライSも◎▲○で3連単110,510円を的中。基本は穴予想なので的中率よりも回収率重視。今後も注目してみてください。後方からレースを進めて、直線で外へ。勝ち馬を追ってクビ差まで迫ったところでゴール。上がりはレース最速。この馬の競馬はできました。これで、秋山騎手とのコンビを組んで2戦続けて連対と手が合うようです。

 エントシャイデンは大外枠でしたが、道中は内めを追走。「できれば勝ち馬のポジションでレースをしたかったのですが、そこを取れなかったので外を回るよりはと思い、一瞬の脚を生かそうと。最後は中へ入れる形になりましたが、そんななかでもよく脚を使ってくれました」と川須騎手。こちらも川須騎手に替わってから①②着と好相性。次いでG1ホースでトップハンデ57㎏を背負ったケイアイノーテックが入りました。内枠で上位に来たのはこの馬だけ。勝ち馬の後ろで手応えは十分。ただ、その割に反応が今ひとつ。ゴール前で追い込んできましたが、④着まで。「早めに踏んでいっても良かったかもしれません」とは岩田望来騎手の談。

 逆にミッキーブリランテは早めに仕掛けて4角では先頭に並ぶ形。福永騎手によると、「決して無理はしていなかったですし、楽に上がっていったのですが」とのことでしたが、やはり今日の流れを考えると厳しかったと思います。1番人気ギルデッドミラーは⑥着。プラス10㎏でしたが、太め感はなし。速い流れで折り合いはついていましたが、直線は内にモタれて伸び切れず。まだ3歳。今日のところは展開も厳しかったですし、悲観する内容ではありません。ソーグリッタリングは直線で馬場の悪い内を通らされた(少し寄られた)影響もあったかと思います。

text by 小林  

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。