2020年9月6日(日) 2回小倉8日
大型台風が接近している九州北部だったが、天候は曇りで芝・ダート共に良馬場でスタート。ただ、6R前に降り出して、途中は結構な雨量。メインレースは重馬場での競馬に。
レースは前半33秒9‐後半35秒7のハイペース。前半3ハロンは過去10年と比べて最も遅いが、重馬場だった昨年は33秒7で入り、終い36秒8を要した。それが今年は最後の2ハロン12秒1‐11秒8の加速ラップ。この流れを差し切り、最後はまだ余裕があったメイケイエールは強い。武豊騎手が「全力で走りたがる馬なので、抑えるのに苦労した」と話す通り、前半は折り合いに専念。直線で大外に出し、手前を替えると一気に加速し、粘るモントライゼを抜き去った。ミッキーアイル産駒はJRA重賞初勝利。武英智調教師にとっても嬉しい重賞初勝利となった。
2着モントライゼは後続に4馬身差。2番手で運んで手応え良く抜け出し、普通なら勝っていてもおかしくないレースだったが、相手が悪かった。道悪はメイケイを始めとして他馬が苦にするならプラスに出ると考えていたが、川田騎手によると「今日は馬場適性の差が結果に出たと思う」とのこと。
フォドラは上位2頭に完敗だったとはいえ、控える競馬ができたことは収穫。フリードは押してハナへ。自身のラップは33秒9‐36秒9で1分10秒8。同じ重馬場だった昨年のレースラップが33秒7‐36秒8で1分10秒5の外差し決着。決して楽なペースではなかったはずで、水準の走りはできていると思う。上位が強かったし、良馬場で見直したい。データ室で押したアールラプチャーはまともに掛かって競馬にならず。
text by 小林
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