8月30日に新潟競馬場で行われた第40回GⅢ新潟2歳S(芝・外回り1600m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)はショックアクション(単勝2番人気)が優勝。未勝利戦に続く連勝で重賞タイトルを獲得した。鞍上は戸崎圭太騎手。管理するのは栗東・大久保龍志調教師ショックアクションはアイルランド・エフェヴィ厩舎の生産。馬主はゴドルフィン。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

【展開・ペース】 抜群のスタートを決めたハヴァスがハナを奪い、抑え切れない感じで、後続を引き離して大逃げの形。前後半ともに4ハロンは47秒3のイーブンペース。直線に向いてハヴァスは余力がなくなり、離れた2番手以降の瞬発力比べとなった。

 

 

今年もロイヤルブルーの勝負服が躍動

【レース分析】 ショックアクションは今回がデビューから3戦目。レースを使う毎に体が引き締まり、柔軟性もアップ。デキは更に上向いていました。枠なりに中団外めを追走。じっくりと構え、しっかりと脚が溜まっていました。直線で馬群がバラけたことで、スムーズに進路も取れましたが、ラスト2ハロン付近で戸崎圭太騎手がゴーサインを出すと、弾けるように突き抜けて快勝。今の新潟芝コースは時計がかかっていることを踏まえれば、1分34秒6という勝ちタイムも優秀。

「祐一さんから『乗りやすい馬』と聞いていましたし、ある程度の位置を取ろうと思っていました。流れも速くて、ちょうどいいところに収まることができましたし、先頭に立ってからも遊ばずに最後までしっかり走ってくれました。まだ緩いところがあって、テンションの方も今日は少し高かったですが、そのあたりが良くなれば先々も楽しみです」戸崎圭太騎手。秋は更に進化した姿を見せてくれるでしょう。また馬主であるゴドルフィンは19年のウーマンズハートに続き、新潟2歳S連覇を達成。しかも今年は同馬主によるワンツー決着。来年の当レースでもロイヤルブルーの勝負服には注目。

 

ショックアクションの4代血統表

 

鞍上の腕が光ったブルーシンフォニー

 ブルーシンフォニーはデビュー戦からチークピーシズを着用。2歳らしく幼さが残っていますが、身のこなしは滑らか。レース序盤は後方で折り合いに専念。3〜4コーナーでは内めを通って進出を開始。直線で馬場の外へ持ち出して一旦は先頭に立つシーン。強力な勝ち馬の決め手に屈しましたが、田辺騎手の絶妙なコース取りも光りました。

 本命に推したフラーズダルムは馬体重がプラス12キロ。ただ、これは成長分。直線でスッと反応できませんでしたが、長くいい脚を使ってジワジワ差を詰めてきました。➃着には4馬身差をつけたわけですからレースとしては合格点。ただ、もっと弾けるかと思ったのですが・・・。現状の特性を生かすなら新馬戦のような先行策が合っているのかもしれません。

 

 

                                 text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走クラス・・・勝ったのは前走、芝1600mの未勝利戦を3番人気で制したショックアクション。2着は前走、左回りの東京芝1600mの新馬を0秒2差をつけて勝ったブルーシンフォニー。前走、新馬勝ち馬は6頭いたが、前走の舞台が右回りだった2頭は③⑤着。連対はならなかった。

〇前走馬体重・・・連対した2頭の前走馬体重は488、464キロ。逆に440キロ未満の馬は➃着が最高着順だった。

〇枠順・・・偶数馬番が連勝中だったが、今年は大外の11番が勝利。一般にゲート後入れは偶数番+大外枠。来年以降は偶数番と大外枠を①着に固定して狙いたい。

 

 


 
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