11月1日に東京競馬場で行われた第162回GⅠ天皇賞・秋(芝2000m・3歳以上・定量・晴・良馬場)はアーモンドアイ(単勝1番人気)が優勝。昨年に続く連覇を達成し、史上初となる芝GⅠ8勝目(海外含む)を挙げた。鞍上のC.ルメール騎手は2018年レイデオロで天皇賞・秋を勝っており、同レース3連覇。管理する美浦・国枝栄調教師は当レース2勝目。アーモンドアイは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
【展開・ペース】 今回、初めてブリンカーを装着したダノンプレミアムが外枠から注文をつけてハナを切る形。少し離れた2番手にダイワキャグニーが続きました。ダノンプレミアムは12秒前後の淡々としたラップを刻み、前半の1000m通
日本競馬史に残る偉業を達成
【レース分析】 パドックに登場したアーモンドアイは落ち着き払って堂々とした周回。馬自身がレースが近いことを察知し、体を造ってきた感じで、太め感もまったくありませんでした。9分以上の仕
「GⅠ8勝目を獲りたいと思っていましたし、今日は信じられないパフォーマンスでいいレースをしてくれました。スタートする前はリラックスしていましたし、ゲート内でも静かだったので、好スタートが切れました。直線では前の馬が早めにバテたために、坂を上がってからが厳しかったですね。外から2頭に来られた時は心配しましたが、そこから頑張ってくれました。アーモンドアイはメチャクチャ、強かったです。次もいいレースを期待したいですね」とC.ルメール騎手。8つめのGⅠタイトルを獲得し、歴史を塗り替えたアーモンドアイ。プレッシャーの中、しっかりと勝利に導いた鞍上の目が潤んでいたのも印象的でした。
10F仕様に仕上げたフィエールマン
フィエールマンはマイナス12キロと馬体を絞り込み、気持ちもピリッとさせて2000
春のグランプリホースで2番人気に支持されたクロノジェネシスはすっきり見せるほど、無駄肉がなく、体の
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇前走クラス・・・勝ち馬は前走GⅠ②着、②着馬はGⅠ①着。来年も連対馬を選ぶ際は上記の基準を参考にしたい。 〇馬齢、性別・・・今年の①~③着馬は5→5→4歳。6歳馬は4頭出走したが、⑤着が最高着順だった。また牝馬に関しては4歳だけでなく、5歳でも優勝候補として考えたい。 〇血統・・・ディープインパクト産駒はフィエールマンが②着。やはり勝ち切るのはなかなか難しいようだ。
《天皇賞・秋 2015~2019》 |