競馬 研究ニュース

第56回 京都牝馬S 回顧

 

 

2021年2月20日(土) 1回阪神3日

 34.0─11.7─34.3のほぼイーブンペース。開幕2週目のこの日も時計の出る馬場状態。翌日の3歳1勝クラスが1.20.5(34.1─11.5─34.9)で、逃げ馬が②着に踏ん張っていました。イベリスは好枠を生かして、馬場を味方に持ち前のスピード能力を発揮。最内枠の同型カリオストロがスタートひと息だったのに対して、こちらはスタートがバッチリ決まりましたね。昨年暮れに同舞台で行われた阪神Cが⑥着。当時は牡馬の強力メンバーを相手に②着と0秒2差でしたから、牝馬限定戦で斤量1㎏減なら押し切っても何ら不思議はありませんでした。

 ただ、勝ち馬を追いかけた馬は全滅。代わって追い込み馬が上位に台頭しました。ギルデッドミラーは1400mでペースが流れたことで、我慢が利いていました。リゲルSと同じ外枠でしたが、前に馬を置けたのも大きいです。NHKマイルC③着など能力はG1級。勝ち馬には離されましたが、力さえ出し切れればこれぐらい走って当然の器。その後ろでレースを進めたブランノワールが③着。新馬戦以来の1400mでしたが、脚が溜まっていたことでいい伸びを見せました。アイラブテーラーは後方から直線だけ外へ。上がりはレース最速とこの馬の競馬はできましたが、やはり展開や馬場などの助けが欲しいところ。

 シャインガーネットは馬群の外で前に壁を作れず、行きたがっていました。その分伸び切れませんでしたが、②着とは0秒2差。地力がありますね。1番人気に支持されたリリーバレロは⑪着。中団で脚が溜まっているように見えましたが、直線に向いて前が壁。その後も少しゴチャついてスムーズな競馬ができませんでした。6歳ですが、あまり数は使われておらず、今回が重賞初挑戦。まだこれからでしょう。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。