2020年3月15日(日) 1回中京6日

 1番人気サートゥルナーリアが力の違いを見せつけた。コロナ禍に揺れる競馬界だが、2020年の屋台骨となりえる逸材。まずは好スタートを切ったことに安堵。鞍上のルメール騎手はこのレースを含めて今日だけで5勝。芝は稍重スタートで若干時計がかかった。レースはダイワキャグニーが逃げて、1000m通過63秒6と重賞としては超スローからの瞬発力勝負に。必然、前有利の競馬となった。

 勝ち馬は中団のいつでも動ける位置。直線に向いても楽な手応えで、ゴーサインが出るとアッサリ抜け出した。確かにメンバーは軽かったが、58㎏を背負って、このスローペースでの2馬身差は完勝。課題とされた左回りも問題なかったし、前哨戦としてはこれ以上ない内容となった。

 ②着には8番人気のサトノソルタスが入る。1コーナーで外から勝ち馬をパスして3番手へ。これは藤岡康太騎手の好判断。展開利はあったが、スムーズな競馬ができれば、これぐらいは走れる。直線で前が壁になって追い出しが遅れた中日新聞杯での0秒4差は伊達ではなかった。

 ダイワキャグニーはもう一頭の先手候補であるマイネルファンロンが大外枠に入ったこともあって、無理なくスローの単騎逃げに持ち込めた。4着ギベオンもスタートしてすぐに内に潜り込んで、道中の立ちまわりは完璧。ただ、前も楽をしていただけに、なかなか開かず、残り1ハロンを過ぎて外に出してから、ようやく差を詰めてきた。

 ラストドラフトはこのペースで外から追い上げる形になっては厳しかったか。ロードマイウェイはスタートの後手がすべて。今日は流れに乗れず、この速い上がりでは万事休す。まだまだこれからの馬。

 

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