2020年7月5日(日) 4回阪神2日

 芝は稍重でスタート。発表こそ稍重のままでしたが、時間が経つにつれて馬場は乾いていき、全体に前、内有利の馬場でした。ペース的にはハイペースの消耗戦。ラブカンプーはこの馬場を最大限に生かして逃げ切り勝ち。最近の不振から実績上位でも最軽量のハンデ51㎏、好枠と条件が揃っていましたが、最大の勝因はハナを切ったことでしょう。鞍上の斎藤新騎手も積極的に仕掛けていきました。前回で千直競馬を使っていたことも伏線になったかもしれません。これが人馬ともに嬉しいJRA重賞初勝利。

 2着にも二桁人気のアンヴァルが入って馬連は138,600円の高額配当。鞍上は岩田望来騎手が病気のため北村友一騎手に変更。道中は内で勝ち馬を見ながら、直線も勝ち馬を追いかける形で伸びてきました。いつもより前の位置取りでしたが、しっかりと脚は溜まっていました。3着は昨年の覇者レッドアンシェル。今年はいつもの中京ではなく、阪神開催でしたが、例年リピーターが来るレースなんですよね。そして、この馬も内枠。上位5頭のうち4頭が1~3枠でした。

 タイセイアベニールは直線に向いて前が壁。内に切り替えして伸びてきましたが、4着まで。枠順や位置取りを考えると悪くない内容でしたし、これが古馬になって初めての重賞挑戦。今後が楽しみ。ロケットは道中で口向きの悪さを見せていました。3コーナーで外側に斜行し、過怠金10,000円。1番人気のクリノガウディーはまさかの12着。仕上がりは悪くなかったと思います。ただ、直線は少し窮屈になりましたし、トップハンデ58㎏を背負ったいたこともあるだしょう。あと、1200mスピード勝負は本質的に忙しいという可能性もあります。

text by 小林  

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