第56回GⅡ弥生賞は8番人気の伏兵メイショウテンゲンが差し切って重賞初制覇を成し遂げた。ご存知の通り、管理する池添兼雄調教師は母メイショウベルーガと同じ。そして騎乗した池添謙一騎手は母の主戦騎手もつとめた。そんな池添親子にとって縁ある血統からクラシック候補が誕生した。勝ったメイショウテンゲン、②着シュヴァルツリーゼ、③着ブレイキングドーンまでの3頭がGⅠ皐月賞の優先出走権を獲得した。メイショウテンゲンは北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬で馬主は松本好雄さん。
それでは京増TMにレースを振り返ってもらいましょう。
【展開・ペース】
朝から雨が降り続き、重馬場での弥生賞となった。結果的に馬場に対する巧拙の差が

メイショウテンゲンはスッキリした馬体(撮影:yu~kun)キビキビと周回を重ねていた。
【レース分析】
メイショウテンゲンはパドックでいくらかテンションが高く、まだ心身ともに成長途上の
「この馬場が味方したのかな、とそれを一番に思いました。終始いい形でしたし、下を気にせず走れていましたからね。母も道悪が得意でしたが、この馬も大丈夫でしたね。前走は切れ負けしてしまったので、今日は早目に動く形を取りましたが、うまくいきました。まだ子どもっぽいところがあって直線はフラフラしていましたが、しっかりとレースはできましたし、まだ良くなると思います。このまま順調にクラシックに向かっていってほしいですね」と池添謙一騎手。

メイショウテンゲンの4代血統表
シュヴァルツリーゼはスタートで他馬に寄られて後方から。淀
ブレイキングドーンはテンションが上がりやすいタイプで、
ペースを考慮すればラストドラフトが押し
text by 京増真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。