2020年12月12日(土) 3回中京3日

 12月12日中京競馬場で行われた中日新聞杯(GⅢ)は初めての重賞挑戦だった2番人気のボッケリーニが優勝。騎乗した松山弘平騎手は2012年のスマートギア以来の2勝目。池江泰寿調教師は2016年のサトノノブレス以来でこちらも2勝目となりました。

 レースは予想通りにタガノアスワドが逃げましたが前半の600m36秒4、1000m1分01秒5のペースは、この日の9R1勝級の芝1400mで1分20秒3という速い時計が出る馬場を思えば、かなり遅いもの。更に、前は縦長で中団以降は団子状態になっていたので、典型的な先行馬と内を通った馬が有利になる展開となりました。

 勝ったボッケリーニは、まず白い帽子を被ることができたのが幸運。道中は7番手前後で当然のように内を通り、最後の直線に向いてから開いている外へ出すセオリー通りの立ち回り。ただ、そこからヴェロックス、シゲルピンクダイヤといったGI好走歴のある実績馬を差し切ったのは実力があるからこそ。上がり3Fも最速で、恵まれただけではないことを示しています。全兄のラブリーデイと同じく5歳となって一気にブレイクするか、来年が楽しみです。

 シゲルピンクダイヤは枠順だけを見ると不利な14番でしたが、ふたつ内のバラックパリンカが先行したことで、それについていくだけでスムーズに内を通ることに成功。4角3番手から抜け出しを試みましたが、クビ差交わされての②着。ただ、今年はワンパンチ足りない競馬が続いていただけに、今回の好走がいいきっかけとなりそうです。ゲート入りがスムーズだったとのことで、これもいい傾向でしょう。

 1番人気のヴェロックスは③着。アオり気味のスタートでしたが、シゲルピンクダイヤの直後の位置を確保して流れに乗り、4角ではその外に出して手応えも十分。追い出しを遅らせられるほどでしたが、じりじりとしか差を詰められませんでした。3歳時の実績をからすると物足りなさもありますが、9カ月ぶりとトップハンデを思えば悪くない内容。順調に使えるようなら次が試金石となります。

 ④着はショウナンバルディ。好位の内で運び、ラスト1Fではシゲルピンクダイヤと並んで先頭と見せ場たっぷり。道中で若干ではありますが力んでいたことが最後の差となった感じですが、内枠とハンデ差を生かして大健闘。2勝しているようにこの舞台との相性もいいようです。

 ルメール騎手騎乗ということもあって3番人気に推されたグロンディオーズが⑤着。ヴェロックスの直後、ボッケリーニの外で位置取りは悪くありませんでしたが、所々では促され、他の有力馬よりも早めに激しく手が動いてムチも入り、直線に向くところで置かれました。最後まで渋太く脚は使っているので、2000mの上がり勝負では厳しかったのでしょう。持久力勝負やもう少し長い距離があっているように感じました。

 私の本命馬サトノソルタスは18番枠の影響を大きく受け、終始馬群の外を通らされて流れに乗れず。それでも0秒7差の⑦着なら悲観する結果ではありません。巻き返しに期待です。

text by 石井大輔

 

 

 

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