6月13日に東京競馬場で行われた第38回GⅢエプソムC(芝1800m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)は単勝3番人気に支持されたザダルが勢い良く差し切って優勝。騎乗した石橋脩騎手は当レース初勝利。管理する美浦・大竹正博調教師は2016年ルージュバックに続き、2勝目。ザダルは北海道新冠町新冠橋本牧場の生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
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【展開・ペース】 ハナ候補と見ていたミラアイトーンが出遅れましたが、代わりにエアアルマス
スムーズに運んで末脚全開
【レース分析】 ザダル(単勝3番人気)は馬体重が12キロ増えていましたが、それほど太くは見えず、厚みを増して体つきが良くなっていました。スタートを決めたことで、レースの組み立ては楽でしたね。外枠から馬場のいい外めを追走。前を射程圏に入れつつ、脚を溜めて運べました。道中、
「操縦性が高いのは分かっていました。レース直前に雨が降ったので、馬場を気にしながらうまく誘導できればと思っていましたから、コースのことだけを考えていました。新馬戦から乗っていていい時の頃を知っていたので、今日はその時と遜色のないデキだと感じていましたからね。乗せていただいてありがたく思っています」とレース後に石橋脩騎手はコメント。決して無理をさせず、成長を待ちながら大事に使われてきたことが5歳での重賞制覇に繋がりました。先週、GⅠ安田記念を制したダノンキングリーと同世代。この2頭は秋のGⅠ戦線でもどんな走りを見せるのか注目が集まります。
進路を切り開き伸びたサトノフラッグ
サトノフラッグ(単勝6番人気)は気持ちがピリッとして、身のこなしは滑らか。ザダルとは結果的に位置取りの差が出てしまいましたが、直線では狭いスペース
本命に推したアドマイヤビルゴ(単勝7番人気)は小ぶりなタイプが多いディープインパクト産駒にしても華奢ですから馬
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇前走クラス・・・①②着馬の前走を見ると、勝ち馬はGⅡ⑤着、②着馬はGⅡ⑦着。どちらも重賞だけに条件をクリアしていた。 〇馬齢・・・今年は5歳→4歳が連対。7歳馬は4頭出走したが、いずれも⑧着以下に敗れている。 〇間隔・・・①、②着馬はともに休み明け。大きく潮目が変わった印象。来年以降は久々でも割り引く必要はない。 〇斤量・・・斤量が2キロ増えた馬は⑩⑬⑯着と結果を出せなかった。 〇メイS組・・・連続連対記録は途絶えたが、アトミックフォースが13番人気ながら⑤着に健闘。連軸としては狙いづらいが、馬券の相手には加えておきたい。
《エプソムC 2016-20》 |