2021年7月18日(日) 3回小倉6日

 レースはディアンドルの単騎先行。47秒9─12秒0─46秒3のスローペースで、後半は11秒台のラップが並んだ。勝ったアンドラステはこれが重賞初制覇。道中は好位の内で脚を溜める枠なりの立ち回り。4角では前を行くディアンドルが外に膨れ気味。2番手にいたロータスランドも必然的に外を回らされて、労せずして内が開いた。最後は外から迫ってくるカテドラルを抑えてゴール。レース運びの上手さを生かせた。カテドラルは僅かに及ばなかったが、直線の伸びはこの馬が一番。スタートはひと息で後方から。4角で大外を回り、勝ち馬とはその分の差とも言える。福永騎手が「右回りだと内にモタれる面があります」と話すようにモタれる面も見せたが、それ以上に素晴らしい脚だった。ここまで重賞②着4回。脚質的に取りこぼしがあるが、重賞を勝てるだけのポテンシャルは秘めている。

 クラヴェルは行く気もなく、後方から。勝負どころでは距離損を抑えたコーナーワークで、同じように後ろから競馬をしたカテドラルとは対照的。直線は他馬が嫌った最内枠を突いて脚を伸ばした。上位2頭とはハンデ差もあるが、格上挑戦で大健闘。連勝中だったロータスランドは直線の決め手争いに敗れて⑤着。重賞の壁というよりも、これまではワンターンの競馬しか経験しておらず、その辺りも影響した感じ。いい経験になったのでは。トップハンデのボッケリーニはもう少しレースが流れた方が良さそう。ロータスランド同様、逃げ馬の影響を受けていたし、ハンデも考えるとちょっと可哀相だった。

text by 小林  

 

 

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