9月24日(日曜)に中山競馬場で行われた第69回GⅡオールカマー(芝2200m・3歳以上・別定・晴れ・良馬場)はローシャムパーク(単勝4番人気)が優勝。管理する美浦・田中博康調教師はオールカマーは初勝利。騎乗したC.ルメール騎手は2勝目となった。尚、優勝したローシャムパークには天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる。ローシャムパークは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 タイトルホルダーが好スタートを決めてハナを奪い、前半1000m通過は61秒1。スローペースに持ち込んだわけですが、ハヤヤッコが早めに動いたことが誤算だったでしょうか。ラスト1000m地点からは1ハロン11秒台のラップが続き、地力が問われました。

 

 

 

 

【レース分析】 ローシャムパーク(4番人気)は2人引きでテンションはあまり上がらず、我慢できていましたね。以前より体の緩さがなくなり、まさに心身ともに充実一途。迫力満点の周回と文句なしのデキに映りました。道中は5番手を追走。前を射程圏内に入れながらスムーズなレースができていまいた。粘るタイトルホルダーを捉えたラスト1ハロン地点で勝負あり。本格化を遂げ、GIでも楽しみです。

 

 

 

 

 「この馬で改めて重賞を勝つことができて嬉しいです。タイトルホルダーの近くで乗りたいと思っていたのですが、2~3馬身前くらいに彼を見られましたし、僕の馬はずっと流れに乗れました。冷静に走れて手応えもとても良かったです。最後も凄くいい脚を使ってくれましたし、素晴らしいと思いました。トビが大きい馬なんですが、ずっといいペースを維持できたことが良かったです。レース毎に強くなっているし、今日はGⅡでもタイトルホルダーを負かしたので、GⅠレベルですね」とレース後にC.ルメール騎手はコメント。準オープン、函館記念、そしてオールカマーと鮮やかに3連勝を達成。東京コースでも実績を残しており、次走が優先出走権を獲得した天皇賞(秋)でも軽くは扱えません。

 

 

ローシャムパークの4代血統表

 

 

 タイトルホルダー(1番人気)はいくらか歩様は硬め。完調時の迫力には及びませんが、体に無駄はなく、力を出せる態勢は整っていました。向正面でハヤヤッコが動いてきたので、早めにペースアップせざるを得ませんでしたが、もともとは後続に脚を使わせるような逃げがベスト。今回に関しては仕上げの差が出たように感じました。それでも、②着に踏ん張って地力を示した形。競走中止となった天皇賞(春)以来の実戦でしたし、いい形で再スタートを切ることができました。ゼッフィーロ(7番人気)は気性が勝っているので久々は苦にならず、馬体もきっちり仕上がっていました。中団のインに収まりましたが、結果的に馬群に包まれ、自然とポジションが下がってしまいましたね。直線はメンバー最速の上がりで目立つ伸び脚でしたが、いくらか脚を余したようにも映りました。

 

 

 

 

 マリアエレーナ(10番人気)は抜群の気合乗り。体がスッキリと映り、気配は良かったですね。中団から渋太く脚を伸ばして、接戦の②着争いに加わることができました。今日のメンバーでこれだけ走れた点を評価したいですね。次走はまだ未定でしょうが、もし、エリザベス女王杯に出走してくるようならチャンスがあるでしょう。ガイアフォース(2番人気)は適度に気合が乗って、力強い脚捌き。仕上がりは良かった。3番手でソツのないレースはできたのですが・・・。もうひと伸びがなかったあたり、距離が長いのでしょう。今後はマイル前後に戻っての活躍に期待したいところです。

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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