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第26回 武蔵野S 回顧

 

 11月13日(土曜)に東京競馬場で行われた第26回GⅢ武蔵野S(ダ1600m・3歳以上・別定・晴れ・稍重馬場)は単勝3番人気に支持されたソリストサンダーが中団から抜け出し、②着に終わった昨年の雪辱を果たした。騎乗した戸崎圭太騎手は2010年グロリアスノア、2018年サンライズノヴァに続く3勝目。管理する栗東・高柳大輔調教師は当レース初勝利。ソリストサンダーは北海道新冠町村田牧場の生産馬。馬主は村上稔さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 ヒロシゲゴールドリアンヴェリテが制してハナを奪取。前半の半マイル通過は46秒5。数字上はハイペースでしたが、リアンヴェリテヒロシゲゴールドの並びで、砂を被りたくない初ダートとなるバスラットレオンダイワキャグニーがその直後の外に収まり早めに隊列が決まりました。

 

▲パドックを歩くソリストサンダー(撮影:yu~kun)

 

東京で待望の重賞タイトル獲得

【レース分析】 勝ったソリストサンダー(3番人気)は、体の造りが逞しく、力強い脚捌きが目を引きました。体調は良かったですね。8枠からスムーズな立ち回り。前を射程圏に入れて、ポジショニングも理想的でした。ラスト1ハロンで先頭を捉えると、エアスピネル以下の追い上げを振り切って待望の重賞タイトルを獲得。実はフェブラリーSで◎を打っていたので、ワンダーリーデルとの2択で最後まで迷ったんですが、このあたりは勝負弱さが出てしまいました。

「ある程度ペースが速くなると思い、あのポジションでの競馬になりました。抜け出すタイミングは少し早くなったのですが、最後にひと踏ん張りしてくれましたね。これまでも重賞で惜しい競馬をしていた馬ですし、結果を出せて良かったです。夏以降はレースを使う毎に調子が上向いてきましたし、チャンピオンズCでもいい状態で臨めればと思います」戸崎圭太騎手はコメント。次に見据えるのは当然、GⅠタイトル。チャンピオンズCは勿論、今回と同じ舞台で行われるフェブラリーSでもチャンス十分と考えていいでしょう。

 

ソリストサンダーの4代血統表

 

前が塞がる不運に泣いたエアスピネル

 ②エアスピネル(2番人気)は、8歳馬でも馬体、気力ともに衰えがなく好気配。5、6番手と絶好の位置取りでしたが、直線では前が壁に。ラスト1ハロン付近から勝ち馬の抜けたあとのコースに出せて、懸命に差を詰めましたが・・・。いくらか脚を余して惜敗を喫しました。③着オメガレインボー(6番人気)はキビキビとした周回で、馬体にボリューム感もあり、状態は良好。末脚勝負に徹し、メンバー最速の上がりは使いましたが、予想に反してペースが上がらず。位置取りの差が出てしまいました。

 

 

 1番人気タガノビューティーは道中、ロスなく立ち回って直線に向けましたが、ズラリと前が壁。大外へと持ち出すロスが痛かったですね。本命に推したワンダーリーデル(5番人気)は8歳馬でも体の張りが良く、叩いた上積みも感じられましたが、内枠が災い。腹を括ってインを狙ったものの、逃げ・先行タイプがラスト1ハロンくらいまで渋太く頑張っていましたから進路が拓きませんでした。この2頭は枠順に泣いた形です。

 

 

 

 

                          

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走クラス・・・勝ち馬は前走交流重賞③着。②着馬は交流重賞⑥着。前走重賞組はJRA重賞組と同様に前走着順は不問と考えた方がいいだろう。

〇馬齢・・・勝ったソリストサンダーは6歳、②着エアスピネルは8歳。前者は昨年の武蔵野Sで②着、後者は今年のフェブラリーSで②着。どちらも東京ダ1600mで確かな実績があった

 

 

 

《武蔵野S 2016-20》

 

 

 

 

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