2022年2月19日(土) 1回阪神3日

 前半34秒3─後半33秒9。翌日の3歳1勝級が稍重で34秒6だったので、前半はそこまで速くありませんでした。その分、後半2ハロン目に10秒台のラップが現れる上がりの速いレース。ただ、ラスト1ハロンの坂で12秒1とかかっているのは、勝ち馬が強気の競馬をした結果でしょうか。基本的には前、内の競馬で、ポジション取りは重要でした。

 レースは内のアスタールビーがハナを切って、その外のロータスランドが2番手。岩田望来騎手が「少し早いかなと思いましたが、切れる馬ではないので早めに踏んでいきましたが、よく頑張ってくれました」と語っているように4角で先頭。ラップの推移からも窺えるのは前述の通り。プラス18㎏の馬体は少し余裕残しだったので、次に上積みを見込める状況での勝利。牝馬同士では力が一枚上でした。岩田望来騎手はこれが嬉しいJRA重賞初勝利。管理する辻野泰之調教師は同馬の関屋記念に続くJRA重賞2勝目。

 1番人気のスカイグルーヴは勝ち馬をマークする位置取り。好位で脚はたまっていましたし、スムーズな競馬ができましたが、前を捕まえるまでには至らず。今回に関しては勝ち馬をほめるべきでしょう。5歳でもまだ9戦のキャリアですし、3勝級を勝ち上がったばかりを考えると今後が楽しみです。「距離はぴったりです。重賞レベルですね」とルメール騎手。

 タンタラスの道中は勝ち馬の半馬身外。外枠でもいいポジションを取れました。気を抜く面があった馬ですが、距離を短縮してから集中力が持続するようになったようで、1400mに替わってからのここ2戦が好内容。シゲルピンクルビーも好位でうまく立ち回ることができました。追い比べで僅かに見劣りましたが、渋太く脚を伸ばして後続には2馬身差。

 サンクテュエールはスタートこそひと息でしたが、終始ラチ沿いを通るロスのない立ち回り。2馬身差は完敗ですが、最内枠を最大限に生かして掲示板を確保しました。ギルデッドミラーは流れを考えると、ちょっと厳しい位置取り。直線では寄られて前が狭くなる場面も。折り合いに課題があるので出していけないだけに、位置取り争いが重要な競馬になると辛かったです。

text by 小林  

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