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第56回 小倉大賞典 回顧

 

 

2022年2月20日(日曜) 2回小倉4日

 この日の小倉芝は重スタート。メインの頃には稍重まで回復しましたが、時計のかかる馬場でした。前半37秒1─中盤35秒9─後半36秒2。前半の入り37秒1は6R3歳未勝利37秒1と同じですから、馬場状態を考慮してもユッタリとした入り。レースはノルカソルカが馬場の悪い内を避けながらの逃げ。これは道中内を回ったトップウイナー、レッドフラヴィア、サトノアーサー、アールスターの結果を見ると正解だったでしょう。

 勝ったのは1番人気のアリーヴォ。距離ロスはあっても馬場のいいところを通れた方が良かったことを考えると外枠はプラスでした。序盤は出たなりで中団後ろから、横山和生騎手が「2着馬をマークして気を抜かせないように運びました」と語ったように、向正面に入るとランブリングアレーをマークする形。勝負どころでランブリングアレーを目標に追い出して、最後は鮮やかに突き抜けました。これで小倉は5戦5勝。道悪馬場を苦にしないことも大きかったです。今年は前日のダイヤモンドSまで重賞で1番人気が連敗中でしたが、やっと連敗がストップ。

 ランブリングアレーの55.5㎏はセックスアローワンスを入れるとカデナと並んで実質トップハンデ。道中は中団の外を回る形。うまくなだめて脚をためることができました。ハンデと勝ち馬に目標にされた分を考えると頑張っています。カデナはいつも通り後方から終いに賭ける競馬。明け8歳ですが、こちらもトップハンデを背負って脚を使っていますし、やはり地力があります。道悪に関しては、「脚を取られる場面がありました。それもあっていつもの伸びではなかったです」と泉谷騎手。

 ヴァイスメテオールのプラス18㎏はほぼほぼ成長分。道中は4番手を進んで、自分から前を捕まえにいく競馬。②着からはクビ、クビ差でしたし、復帰戦とすれば悪くない内容。スカーフェイスは向正面で馬込みに気を遣う感じで、位置取りが悪くなりましたし、4角でも少し狭くなって勢いが削がれました。直線では脚を使っているだけに少しもったいないレース。近走で好走した岸和田Sと中山金杯はともに大外枠。スムーズなレースが理想です。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。