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第56回 フィリーズレビュー 回顧

 

 

2022年3月13日(日) 1回阪神10日

 33秒5─11秒4─35秒0の前傾ラップで、逃げたコンクパール、追走したテイエムスパーダが二桁着順に沈む結果に。他の先行勢も直線で末を失くす中、好位で運んで直線一旦先頭に立ち③着に粘ったアネゴハダの頑張りが光りました。勝ったのは未勝利を勝ち上がったばかりでしたが、2番人気の支持を受けたサブライムアンセム。スタートはひと息で、道中は後方のインで脚をためる形。速いペースでも追走は楽でした。直線で外に持ち出した時に一瞬前が詰まりかけましたが、キミワクイーンが外に動いた一瞬の隙を見逃さず、一気に弾けて重賞初制覇。力をつけていると共に、いい瞬発力があります。「本番は距離が1600mに延びて、直線も長い外回りコース。更に折り合いが大事になると思います」と池添騎手。

 人気のナムラクレアは中団で運んで、早めに外へ出そうとしますが、今日は枠順もあって少し内に閉じ込めらるような形。直線で外に出してからはさすがの伸びでしたが、内から脚を伸ばしてきた勝ち馬との追い比べで僅かに及ばず。やや促しつつだった今日の感じなら1ハロン延びても大丈夫でしょう。ただ、脚の使いどころにはひと工夫いりそう。プラス12㎏は成長分でした。

 マイシンフォニーは折り合いを考えて出していけないだけに、内枠でも外を回して終いに賭ける競馬を考えていたようです。ほぼプラン通りでしたが、残り3ハロン付近で勢いを殺されたのが痛かった。武豊騎手も「3~4角でスムーズではなかった。1頭捌くのに手間取ってしまって……。もったいないレースだった」と。ラブリネスオーバーは出遅れて後方から。腹を括って直線勝負に徹しましたが、勝ち負けには加われませんでした。それでも芝の重賞で掲示板確保は立派。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。