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第48回マイラーズカップ回顧

 輝きを取り戻した皐月賞馬

 2017年4月23日(日)3回京都2日11R第48回マイラーズカップ(G2)を勝ったのはイスラボニータ(栗田博憲・美浦)。2014年9月21日セントライト記念以来2年7ヵ月ぶりの勝利でした。ルメール騎手は今年に入ってクイーンC、チューリップ賞、阪神大賞典に続く重賞4勝目。では、レースラップです。

1.32.2(12.4 – 11.2 – 11.7 – 12.1 – 11.4 – 11.3 – 10.8 – 11.3)

 京都開催に替わった過去5年で、前半が速い前傾ラップが3回。後半が速い後傾ラップが2回。今年は上がりが44.9-33.2とかなり速い後傾ラップでした。それだけに前、内有利。イスラボニータは大外枠からのスタートでしたが、向正面でぽっかり空いた内に潜り込んで、直線半ばで外に切り替えて狭い間を割って伸びてきました。2着エアスピネルは逆にいつでも外に出せる位置。その通り4コーナーでは外へ出し、直線はイスラボニータとの叩き合いで伸びてきましたが、僅かに及ばず。2頭の進路取りが結果的に僅かな差として現れたようにも思えます。

 ヤングマンパワーは休み明けでマイナス馬体重。松岡騎手は「体はもっとあっても良さそうですし、まだもう一段階良くなると思う」とのこと。レースでは2番手を進み、直線半ばで一旦は先頭。最後は外からきた2頭の決め手に屈しましたが、頑張っています。ブラックスピネルは直線外からレースNo.1の脚で伸びてきましたが、今日の前が止まらない競馬では4着まで。サンライズメジャーは最内枠から押し出されるような感じでハナへ。2015年は逃げて2着でしたが、あの時は道中に12秒台のラップが3回と今回以上に楽な展開。最後も止まっていませんし、勝ち馬とは0秒3差。今日のレースを見る限りは年齢的な衰えは感じませんでした。フィエロは引っかかっていましたね。ラスト1ハロンでイスラボニータに前に入られて万事休す。しっかり追えていれば先に入られることはなかったかも。今日は競馬にならず。前走で1200mを使った影響があったのかもしれません。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。