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第70回 神戸新聞杯 回顧

 

 

2022年9月25日(日) 5回中京7日

 前2年に続いて中京2200mで開催。60秒0─12秒5─58秒6のスローペース。一団からの上がり勝負になりました。スタートで内にモタれたジャスティンパレスでしたが、それを修正しつつ促して好位のインを確保。ばっちり脚がたまっていましたし、ロスなくスムーズに立ち回って直線へ。残り1ハロン付近で先頭に並びかけると、あとは突き放す一方。立ち回りが完璧でしたし、強かったです。

 ヤマニンゼストはスタートしてすぐに内へ。道中はラチ沿いを後方から進みます。直線は馬群をどう捌くかでしたが、ラチ沿いの進路が開いていました。勝ち馬には完敗でしたが、狭いところを割って出る根性も見せましたし、最後はいい伸び。鞍上の武豊騎手は「決め打ちでした」と終始インにこだわった競馬で②着を確保。ボルドグフーシュは今回も終いを生かす競馬。こちらは対照的に大外へ。上がりは勝ち馬を上回る34秒3。ロスの大きさを考えると強い内容。ここまで3頭が菊花賞への優先出走権を獲得しました。

 ジュンブロッサムは好位の後ろを外めから追走。最後は切れ負けしましたが、立ち回りの巧さを発揮。4角で少し外に振られるロスもありましたが、2200mは若干長いかもしれません。ヴェローナシチーは道中後方。4角で前が詰まるシーンがありました。そこから直線で脚を伸ばしてきましたが、⑤着まで。今日のところは展開も向きませんでした。

 2戦2勝で1番人気に支持されたパラレルヴィジョンは⑦着。勝負どころでは包まれて動けませんでした。直線も外に切り返すロスがありましたし、最後もジワジワと伸びてはいます。まだキャリア2戦ですし、力を出し切ったとは言えないでしょう。ルメール騎手も「反応があまり速い方ではないので」とコメントしていたようにキャリアの浅さが出た格好。もう一頭の人気馬プラダリアは⑧着。道中は中団。池添騎手は「返し馬から緩さがあって、春に比べると物足りず、これでどれだけ走れるかと思っていました」と。今回は先を睨んだ余裕残しの仕上げでもあり、叩いての変わり身に期待です。

 データ終わってみれば…今年もダービーからの直行組が馬券に絡んだ。ダービーでの着順に関係なく、重賞で連対があればOKだろう。また、1番人気が⑦着に終わったように前走1勝級で連対確保は至難。

 text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。