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第74回 阪神ジュベナイルF 回顧

 

 

2022年12月11日(日) 6回阪神4日

 前半33秒7─45秒2、後半47秒9─36秒1のハイペース。昨年は中緩みの瞬発力勝負になりましたが、今年は中盤に12秒台がひとつもない締まった流れ。最後は12秒5─12秒5とかかり、タフな競馬だったことが窺えます。勝ったのは1番人気のリバティアイランド。これでアルテミスS組が3年連続で勝利。今後も重要なステップレースとして注目されることでしょう。道中は中団前の外めを追走。内は馬群が詰まっていただけに、ノビノビと走れるいいポジションで運べたと思いますし、仕掛ると鋭く反応してグイグイ伸びてきました。川田騎手も「直線に入った時点でこれなら負けることはないだろう」と。強かったです。

 ②着には12番人気のシンリョクカが入線。道中は中団のインで運んで、直線もそのまま内へ。厳しいペースに巻き込まれることのないポジションでしたし、内をロスなくスムーズに捌けたことも大きかったです。とはいえ、まだ新馬戦を勝ったばかり。スローの瞬発力勝負を1度経験しただけで、この対応力は素晴らしいの一語。③着ドゥアイズも中団内でロスの少ない競馬ができた一頭。ただ、直線は前が詰まっていたので外へ外へ進路探しながら(ドゥアイズの吉田隼騎手は、最後の直線コースで外側に斜行、過怠金30,000円)伸びてきました。着差を考えると、そこがスムーズなら②着はあったかという内容。

 アロマデローサは好位で運んで渋太く踏ん張りました。前で運んだ組では一番の頑張り。スローの瞬発力勝負よりは、こういった緩みのないペースで力を発揮してきた経験値が物を言った感じ。初めての1600mを考えると上々でしょう。ミシシッピテソーロは1番人気の勝ち馬を見ながら。直線でモリアーナが外に流れてトモを落とした時に若干不利を受けましたが、勝ち馬をマークする形で頑張っています。最後に突き放されたのは現状の力の差でしょう。それでも、人馬ともにG1初挑戦で大健闘。

 モリアーナは勝負どころで既に手応えが怪しかったです。前述の通り、「直線で外に流れた時にトモを落として、ラストも脚がなくなりました」と武藤騎手。このペースでも行きたがっていましたし、前向きな気性が裏目に出たでしょうか。外枠のラヴェルウンブライルはスタートで後手を踏んで、ともに後方から。前者はアルテミスSほどの脚を使えませんでした。これまでの2戦は1000m通過62秒1と60秒0。今回は57秒0。力負けというよりは初めて経験するペースの影響があったでしょう。「前回よりも道中の力みがありました。消耗した分、ラスト踏ん張り切れなかったです」と坂井瑠騎手。後者は直線で不利を受けて万事休す。「直線で不利はありましたが、手応えもそうなかったです」と横山武騎手。

text by 小林  

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