2月4日(日曜)に東京競馬場で行われた第74回GⅢ東京新聞杯(芝1600m・4歳以上・別定・曇り・良馬場)は単勝7番人気のサクラトゥジュールが優勝。管理する美浦・堀宣行調教師は、騎乗したR.キング騎手とも東京新聞杯は初勝利。サクラトゥジュールは北海道新ひだか町谷岡牧場の生産馬。馬主は㈱さくらコマース

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 ブリンカー着用して臨んだウインカーネリアンがハナを奪い、トゥードジボンが2番手を確保。前後半4ハロンは46秒1、46秒0というイーブンペース。戦前に予想した通りの隊列、ペースになりましたが・・・。

 

 

 

 

【レース分析】 サクラトゥジュール(7番人気)はいくらか太く映りましたが、以前に520キロ台で好走していますし、体形的なものもある印象。気持ちが入りやすいのでテンションが上がっていなかったことは良かったですね。最内枠を生かして6番手のインを追走。道中はなだめつつ、しっかりと我慢。イン有利の馬場コンディションも味方につけることができました。直線に向いてからホウオウビスケッツが外に出したことで、上手に進路も確保。2度目の騎乗となったR.キング騎手も完璧なエスコートでした。

 

 

 

 「何よりも前半にリラックスして運びたいと考えていましたが、今日はペースが良かったですね。しっかりと折り合えたことで、素晴らしい末脚をしっかりと使うことができました。強い勝ち方だったと思います。東京で重賞を勝てて、嬉しいですとレース後にR.キング騎手はコメント。力みやすいタイプですが、果敢にポジションを取りつつ、その後は上手に抑え込むことに成功。直線で鋭い脚を使わせた鞍上の手腕が光りました。

 

 

サクラトゥジュールの4代血統表

 


ウインカーネリアン(4番人気)は着用したブリンカー効果が大きく、パドックでも集中して歩けていました。欲を言えばもうひと絞りあればベターという印象を持ちましたが、昨年、優勝した東京新聞杯当時の馬体重が今回と同じ518キロ。力を出せる仕上がりでした。先手を主張し、ペース配分は絶妙でした。直線に向いてからは後続を突き放し、見せ場を作りましたが、勝ち馬の決め手が上でした。ホウオウビスケッツ(8番人気)は3歳時より馬体のバランスが良くなり、成長が伴ってきた感じ。脚取りも軽快でした。マイルの流れに戸惑うことなく、スッと好位集団に取りついて4番手のインを追走。直線に入ってトゥードジボンの外に持ち出し、渋太く脚を伸ばして③着に好走。距離適性を示し、これからはマイル前後が活躍の場になりそうです。

 

 

 

アスクコンナモンダ(11番人気)は馬体がきっちり仕上がって活気溢れる周回。サクラトゥジュールの1列後ろを追走。上位4頭が4コーナーで最内を通りましたからトラックバイアスが大きかったのは事実ですが、ゴール前は目立つ伸び脚でホウオウビスケッツにハナ差迫ったところがゴール。展開などが噛み合えば、重賞でもチャンスがありそうです。マテンロウスカイ(6番人気)は少し気負い加減。ケフェウスSの暴走も頭によぎりましたが、マイルの流れはピタリと合いますね。外を回らされながら0秒3ならいいレース内容でした。本命に推したトゥードジボン(10番人気)は少しうるさい程度で、ハツラツした動き。気配は良く映りました。2番手を確保した時は、ヨシッと思いましたが、直線でウインカーネリアンに突き放され、最後は馬群に飲まれて⑩着。「ここ何戦かより、力み気味だった分、終いは苦しくなってしまいました」と騎乗した藤岡佑介騎手。前走で厳しいレースをしたことが響いたのでしょうか。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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