12月11日(日曜)に中山競馬場で行われた第15回GⅢカペラS(ダ1200m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)はリメイクが優勝。騎乗した福永祐一騎手、管理する栗東・新谷功一調教師ともカペラSは初勝利。リメイクは北海道新冠町ノースヒルズの生産馬。馬主は前田幸治さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

▲レース動画はコチラをクリック

 

【展開・ペース】 テンに速い馬が勢揃い。戦前からハイペースとなるのは確実と考えてはいましたが、それにしても良馬場で前半3ハロン32秒2という数字は驚異的。当日は向正面が追い風だった影響もあったでしょうが、そんな展開を味方につけた差し・追い込みタイプが浮上しました。

 

 

【レース分析】 リメイク(2番人気)はプラス12キロと体が増え、ダート短距離馬らしい逞しい造りになってきましたね。パドックを周回する姿はキビキビと活気に溢れており、仕上がりも良さそうでした。後ろから運ぶ形になりましたが、初めての1200mの速い流れに難なく対応。しっかりと脚がたまっていましたね。4コーナーでで外に持ち出した鞍上のエスコートも完璧。直線は弾けるように伸びて4馬身差の圧勝。良馬場で1.08.9という勝ちタイムも優秀です。来年は海外遠征のプランもあるようですが、非常に楽しみですね。

 

 

 「流れが速くなると思っていたので、こういう形のレースをしたかったのですが、期待通りの走りでした。前半は思ったより前と離れましたが、この馬のリズムで無理についていかず、3コーナーで進出して直線で外に出しました。プラン通りでしたね。最後も期待通りの伸びを見せてくれました。今はどんな競馬でもできますが、以前はそうではなく、牧場や厩舎関係者がうまく連携してくれたことが今日の競馬につながったと思います」とレース後に福永祐一騎手はコメント。6ハロンのスペシャリストたちを撃破しての重賞タイトル獲得は価値がありますし、まだ3歳と伸びしろも十分。JBCスプリントを制したダンシングプリンスとの対決も早く見てみたいところです。

 

リメイクの4代血統表

 

 リュウノユキナ(1番人気)は気合乗りが良くなり、歩様も力強く、前回以上の気配でした。スタートは良くありませんでしたが、超の付くハイペースを深追いせず、いいポジションでレースを進められました。勝ち馬の決め手に屈したものの、接戦の②着争いを制したように本当に堅実ですね。ジャスティン(7番人気)は馬体がグッと締まり、少しうるさいくらい気持ちがピリッとして、好調時の雰囲気でした。結果的に厳しい流れに巻き込まれた分もあって③着に終わりましたが、マーカンド騎手の手腕もあってか、苦手な揉まれる形でもきっちりと走り切ることができました。今後につながるレースだったのではないでしょうか。

 

 

 オーヴァーネクサス(9番人気)は相変わらずうるさい仕草を見せていましたが、この程度なら許容範囲内でしょう。馬体増でいくらか体は立派に映りましたが、気で走るタイプ。力は出せる状態にはありました。前崩れの展開に乗じた格好ですが、勝ち馬に次ぐ上がり3ハロンをマーク。5歳とはいえ、まだまだ馬は若々しいですから、この経験を糧に更に成長してくるはずです。オメガレインボー(5番人気)は馬体をスカッと見せて、キビキビとした周回。状態は良かったですね。スタートはしっかり出たのですが、あまりに速いペースだった分、脚が溜まり切らなかった印象も。ゴール前で、もうひと押しが利きませんでした。

 

 

   text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

研究ニュースネット新聞の紙面がご覧いただけます!
下記リンクをクリック
 
 
研究ニュースネット新聞ご購入はコチラをクリック!
 
 

 
 
※記事中の写真は競馬ブックネットSHOPで販売中!
詳しくは写真かチラをクリック!
 
記事中の写真・紙面の無断転載、複製禁止