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第68回 京成杯オータムH 回顧

 9月10日(日曜)に中山競馬場で行われた第68回GⅢ京成杯オータムハンデ(芝1600m・3歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)は単勝2番人気に支持されたソウルラッシュが優勝。管理する栗東・池江泰寿調教師、騎乗した松山弘平騎手とも当レースは初勝利。ソウルラッシュは北海道沙流郡日高町下河辺牧場の生産馬。馬主は石川達絵さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

▲レース動画はコチラをクリック

 

【展開・ペース】 ポンと好スタートを決めたグラニットがそのままハナへ。ケレン味のない逃げを打ち、前後半の4ハロンは45秒8-45秒8のイーブンペースとなりました。

 

 

【レース分析】 ソウルラッシュ(2番人気)は少し太く映るのは体形。次を見据えた仕上がり状態ではありましたが、前向きさがあり、柔軟な身のこなし。9分程度には仕上がっていた。内枠、開幕週を意識し、ポジションを取りに積極的に動いた松山騎手の判断も素晴らしく、②着馬とはクビ差でも、59キロを背負って、きっちり勝ち切れたのは立派。秋初戦としては上々の滑り出しですね。

 

▲昨秋からソウルラッシュに騎乗している松山騎手。このコンビでは初勝利となった。

 

 「開幕週なので、しっかりとスタートを決めて、いいポジションで競馬を進めることができた点は良かったと思います。59キロのハンデを背負いながら、それでも差し切ってくれて、強い競馬を見せてくれました。まだまだ良くなる馬ですし、このレースを勝利して、いい形で次に向かえると思うので、また頑張りたいですね」とレース後に松山騎手はコメント。GⅢでは力が違った印象が強く、昨年は④着だったマイルCSでGⅠ獲りに挑みます

 

ソウルラッシュの4代血統表

 

 ②着に入ったのはウイングレイテスト(5番人気)。パドックでブリンカーを装着せず、ゆったりとリラックス。馬体の張りも申し分なかったですね。グラニットを行かせて、2番手を確保。馬群が縦長になったことで外枠でしたが、ロスもありませんでした。完璧なレース運びでしたが・・・。今回は勝ち馬が一枚上でしたね。ミスニューヨーク(8番人気)は6歳でもパドックをキビキビと周回。気力の衰えは感じられず、毛ヅヤも冴え、デキは良く映りました。返し馬で気合を入れていたことも、出脚の良さにつながったように感じました。普段よりも前のポジションで脚をため、内枠を生かしたレースをして③着に食い込みました。

 

ソウルラッシュがグイッとひと伸びして接戦をモノにした。

 

 メイショウシンタケ(7番人気)はサマーマイルシリーズ4戦目で上積みこそなくても、活気溢れる周回。状態はキープできていました。後方のインで脚を温存。ゴール前は目立つ伸びを見せて④着。記憶にないほどの酷暑の中、サマーマイルシリーズを4戦戦い抜き、チャンピオンに輝いたわけですから、本当に偉い馬ですね。ミッキーブリランテ(11番人気)は高齢馬で前走から大きく変わった印象はありませんでしたが、脚を使って⑤着。昨年の京成杯オータムHが②着。この舞台が合っていますね。1番人気に支持されたインダストリアは⑦着。いつもの伸びが見られなかった当たり、爪の状態が芳しくなく、急仕上げ気味になった影響があったのかもしれません。

 

 

   text by 京増 真臣

 

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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