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第58回 京都大賞典 回顧

 

 

2023年10月9日(月) 2回京都3日

 重馬場で行われたレースは、序盤49秒0─中盤48秒8─終盤47秒5。序盤はスローでしたが、馬場を考慮すると中盤は若干緩んだ程度で思ったほどペースが落ちず、過去10年(阪神開催を除く)で最も上がりを要したようにタフな競馬になりました。開幕週も相俟って全体に内有利。レースは予想通りアフリカンゴールドがハナを切り、マイペースに持ち込みます。勝ったプラダリアは好位のイン。残り4ハロンからペースが上がったところでもジッとして手応えは十分でした。一旦は内を突いたボッケリーニに前に出られますが、併せ馬に持ち込んで一緒にアフリカンゴールドを交わし、最後はクビ差前に出てゴール。青葉賞以来の通算3勝目、重賞2勝目を挙げました。「調教の動きが競馬に直結するタイプなので楽しみにしていました。今日のメンバーで結果を出してくれたことで、もうひとつ上のメンバーに挑んでいけそうです」と池添謙一騎手。

 ②着は叩き合いで僅かに遅れたボッケリーニ。道中は勝ち馬を見ながらラチ沿いを追走。そのまま4角を最小限で回ってインを突きます。直線はプラダリア&池添に外からブロックされますが、強引に外に出して一瞬は前に出ます。最後はクビ差後れをとりましたが、2頭の攻防は実に見応えがありました。1番人気のディープボンドは③着。この競馬、馬場で後方から外を回して③着ですから地力は最上位でしょう。ズブいのはズブいのですが、仕上がり途上でもありましたし、次こそはと期待しましょう。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。