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第12回 アルテミスS 回顧

 

 

 10月28日(土曜)に東京競馬場で行われた第12回GⅢアルテミスS(芝1600m・2歳・牝馬・晴れ・良馬場)はチェルヴィニア(単勝1番人気)が優勝。管理する美浦・木村哲也調教師、騎乗したC.ルメール騎手ともに当レースは初勝利。チェルヴィニアは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 先行策が予想されたエリカリーシャンが出遅れたこともあり、ショウナンマヌエラが前走の新潟2歳Sと同様にスッとハナへ。それでも2ハロン目以降は最も遅いところのラップで12秒1ですから、極端に流れは緩みませんでした。ただ、後半3ハロンは11秒前半の緩やかな加速ラップが続き、結局は手頃な頭数での2歳重賞らしく、瞬発力の優劣が結果に表れるレースとなりました。

 

 

 

 

【レース分析】 勝ったチェルヴィニア(1番人気)は前走から放牧を挟んで4キロ増の体重と好仕上がり。スタートは今ひとつでも無理なく好位に追い上げ、その後も折り合いはスムーズ。直線を向いてしばらくは馬込みの中で少し窮屈な感じでしたが、進路が開けて鞍上が本格的に追い出すと先に仕掛けた③着馬を難なく捉え、そのまま一気に抜け出して着差以上に余裕のある勝ちっぷりを見せました。

 

 

 

 

 「前走がいい勝ち方だったので、今日も勝つ自信がありました。いいレースができたと思います。直線では大外に出せなくて我慢する形でしたが、前が開いてからは凄くいい脚を使ってくれました。今日がまだ3戦目で、これから更に良くなってきそうです。牝馬のGⅠを狙えます」とレース後にC.ルメール騎手はコメント。自身の初勝利は1800mで、モーリス産駒の半兄ノッキングポイントは現在、1600mで2勝、日本ダービーでも⑤着ですから、この馬も距離に関しての順応性は高いでしょうし、素材としても妹の方が上かも。そう感じさせるぐらいのレースぶりでした。今回で馬込みの中の競馬を経験したことも大きいと思いますし、暮れの阪神JFに進めば勿論、その先も本当に楽しみになりました

 

 

チェルヴィニアの4代血統表

 

 

 ②着サフィラ(2番人気)は大柄な全兄サリオスと比べると線が細く、どちらかというとディープ産駒の姉たちに似ているような印象。レースでは勝ち馬をマークするような位置取りから、直線入り口では上位馬の中で最も早く鞍上の手が動いていましたが、それでも最後まで伸びて、連対を確保したあたりが素質の高さ。今回は完成度の差が出た感もありますし、馬体面も含め、今後の成長に期待したいところです。そして少し惜しかった感があるのが③着のスティールブルー(4番人気)。キャリア2戦目、小柄なタイプが初めての当日輸送でも馬体減りはなく、外枠で前に壁を作れない形でもスムーズな立ち回り。結果的に少し仕掛けが早かった分、最後は②着馬に交わされましたが、これは展開のアヤと言っていいでしょう。賞金を加算できなかったことは残念ですが、レースセンスの良さなどは特筆できると思います。

 

 

一方、3番人気で④着のライトバックはスタートで後手を踏み、序盤は頭を上げるなど若さが目立つレースぶり。それでも直線は内を突いて、①②着馬に次ぐメンバー中3位タイの上がりで伸びてきました。こちらは現状、かなり粗削りな段階でも、キャリアを積んで精神面が成長してくれば、大きく飛躍しても驚けない可能性を秘めています。

 

 

text by 五十嵐 友二

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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