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第61回 弥生賞ディープインパクト記念 回顧

 

 

 3月3日(日曜)に中山競馬場で第61回GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(芝2000m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)が行われた。優勝したのは単勝6番人気だったコスモキュランダ。管理する美浦・加藤士津八調教師、騎乗したM.デムーロ騎手とも弥生賞ディープインパクト記念は初勝利。コスモキュランダは北海道新冠町ビッグレッドファームの生産馬。馬主は(有)ビッグレッドファーム。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 シリウスコルトがハナを切り、前半1000m通過が60秒4と平均ペース。上位人気に推された4頭の中ではダノンエアズロックが最も前で運び、トロヴァトーレに騎乗したC.ルメール騎手は川田騎手とシンエンペラーが外に出せないようにブロック。互いがマークし合うような格好でレースが進みました。

 

 

 

 

【レース分析】 コスモキュランダ(6番人気)はチークピーシズを着用してから段々と集中力が出てきましたね。歩様に勢いがあり、状態は良く映りました。人気馬が牽制し合うなかで、絶妙のタイミングでマクるようにスパートし、直線も長くいい脚を使って快勝。良馬場に回復しましたが、雨の影響が残る馬場で1分59秒8という勝ち時計は立派ですね。人気馬の凡走はありましたが、この快走はフロック視はできませんね。

 

 

 

 「返し馬から凄く感触が良かったです。向正面でペースが遅そうでしたし、今日は前残りの馬場だったので、後ろでは厳しいと思って早めに動いていきました。結構いい馬です。前走は②着に来ていますが、こんなにも走るとは思いませんでした。乗った感触がいいですし、楽しみですとレース後にM.デムーロ騎手はコメント。皐月賞を4勝している名手が素質を絶賛。好素材をまとめて一蹴し、一気にクラシック候補に名乗りを挙げました。

 

 

▲コスモキュランダの4代血統表

 


シンエンペラー(3番人気)は休養でリフレッシュ。精神面がリセットされ、動きに柔らかみもありました。C.ルメール騎手に内に押し込められるような感じとなって、馬場の悪いインを走らされました。また4コーナーの手応えも今ひとつでしたが、直線では渋太く伸びて②着は地力の高さの証明ですね。シリウスコルト(9番人気)は脚捌きが少し硬めで馬体を持て余すような感じでしたが、マクフィ産駒で血統的なものもあるのかもしれません。マークが薄かったのはありますが、ケレン味なく飛ばし、直線も上々の粘りを見せました。

 

 

 

エコロレイズ(11番人気)は馬体が絞れて活気十分。荒れたインを通ってジワジワ脚を使っていましたし、今日のような少し渋った馬場もプラスに働きましたね。シュバルツクーゲル(5番人気)は均整の取れた造りで太め感のない体つき。馬体増は成長分でしょう。平均ペースの2番手でレース運びは理想的。人気馬の凡走に乗じ、流れ込むように入着を果たしました。ダノンエアズロック(2番人気)は馬体がひと回り成長して一段と迫力は出ましたが、パドックではうるさかったですね。「悍馬でなければ名馬にあらず」とは誰が言ったかは分かりませんが、気が荒い点は課題ですね。2000mはこなせると考えていましたが、距離が長いのかもしれません。1番人気に支持されたトロヴァトーレは⑥着。スタンド前で接触したのに加え、道中は掛かり気味。馬場も気にしたのか伸び切れませんでした。

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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