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第33回アーリントンカップ 回顧

 

 

2024年4月13日(土) 2回阪神7日

 NHKマイルカップのトライアル。前半3ハロン35秒8は過去10年で最も遅く、上がり33秒2は最も速い。1000m通過が60秒9だったが、これは5R3歳未勝利2000mと同じ。かなり緩いペースで、ラストの瞬発力勝負になったし、折り合いを欠いていた馬も多かった。勝ったのは1番人気のディスペランツァ。鞍上は先週の阪神牝馬Sと桜花賞を制している絶好調モレイラ騎手。道中は枠なりに中団のインをコースロスなく進んで、ばっちりと脚は溜まっていた。直線に向いて進路を探しながら切り返すロスもあったが、少しずつ外に持ち出し、ラスト1ハロンで一気に差し切った。「いい反応、いい瞬発力を見せてくれた。スムーズならもっと強かったかも。東京1600mのGⅠレベルでも楽しみ」とモレイラ騎手。確かにこの速い上がりをまとめて差し切った脚力は相当。マイルで連勝と適性は高く、NHKマイルカップでも楽しみになった。

 2着は好位のインでうまく立ち回ったアレンジャー。絶好の展開で1ハロン標過ぎに一旦は先頭に立ったが、ゴール寸前で差される。今日は相手が悪かったとしか。3着チャンネルトンネルまでがNHKマイルカップの優先出走権を獲得。道中は中団の馬込みで折り合いはついていた。「レース前にテンションは上がっていましたが、落ち着いて走れていました。着差が着差だけに悔しいです」と坂井瑠星騎手。

 ワールズエンドは出遅れ。後方で行きたがってもいたが、3角過ぎに勝ち馬の後ろを確保。こちらは直線もそのまま内に進路を取り、脚を伸ばす。最後は狭いところから追い上げたが、④着まで。「初戦は外枠で馬群に入る経験をしていなかったから、今日は力みがあった」とムルザバエフ騎手。ジュンヴァンケットはまともに引っ掛かっていた。その分、坂で伸び負け。シヴァースは行きたがるのをガッチリと抑えて好位の後ろ。直線はジュンヴァンケットの外に出そうとしたが、チャンネルトンネルにブロックされる。そのままの進路でも脚を伸ばしていたが、ゴール前で挟まれる不利を受けて万事休す。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。