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第72回京都新聞杯 回顧

 

 

2024年5月4日(土) 3回京都5日

 前半35秒7─47秒9、後半45秒6─33秒8と上がりの速い競馬。芝は内めの状態が良く、基本的には前、内有利で、逃げたウエストナウが2着に粘る展開。そのウエストナウはスタートしてからゴール板に物見をして斜行(被害馬は6・9・10番)。同馬は平地調教再審査となり、横山典弘騎手は2024年5月18日(土)に騎乗停止となった。勝ったジューンテイクはラチ沿いで、前にウエストナウを見る形。1角手前の不利も受けることもなく、しっかりと脚がたまっていた。直線もラチ沿いから鋭く抜け出す。今日はいろいろうまくいったが、まずは完勝。「今日でも余裕がありましたし、ダービーにチャレンジできる馬です」と藤岡佑介騎手。ウエストナウはまだデビュー2戦目。若さを見せながらも重賞で②着確保は立派。まだまだ伸びしろを見込める。

 ヴェローチェエラはスタートで出遅れ。前走よりも悪かった。道中は後方で脚をためる競馬。勝負どころからずっとキープカルムに被される形になったが、脚色は十分だったし、バラける展開でもあり、直線は内にややモタれながらもしっかりと脚を使って③着に。今日の馬場と展開を考えると強い競馬をしている。アドマイヤテラも出遅れて後方から。3角手前で外からジワジワと進出を開始。ただ、「レースに行ったらわがままな面を覗かせたり、右にモタれたりしていました」とM.デムーロ騎手が話していたように難しい面を見せていた。それでも4角で先団に取りついて一旦は先頭に立つかの場面。最後は甘くなったが、力は示したと言える。キープカルムは大外枠で終始外々を回る形。勝負どころは人気の一角ヴェローチェエラに蓋をしつつ外から進出するが、最後は切れ負け。今日に関してはロスが大きかった。ただ、「微妙に距離が長いのかも」と武豊騎手。1番人気のインザモーメントは前に壁を作れず、折り合いを欠いていた。勝負どころでは我慢できない感じで外から動いていく。大敗してもおかしくないケースでこの着差だから力があるのは間違いない。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。