2024年11月17日(日) 6回京都6日
前半3F33秒8は2014年の33秒7に次いで、ここ10年で2番目に速い数字。それでいてラストも11秒5とそれほど落ちておらず、全体に締まった流れ。ハナは戦前の予想通りバルサムノートだったが、思った以上にペースが速くなった。離れた2番手にレイベリング、また少し離れた3番手にニホンピロキーフと続いて縦長の展開。集団の前に位置していたウインマーベルが坂の下りで外から上がっていってジワジワと前との差は縮まり、4角で先団に取り付く。最後に差されはしたものの中身の濃い③着だった。初めての1600mで大健闘。エルトンバローズは大外枠だったが、スタートを決めて中団で流れに乗れた。終始前にウインマーベルを見る位置。4角でフィアスプライドが外に行った分、余計に外を回されたし、直線立ち上がりの加速が今いちで一旦引き離されたが、ゴール寸前でウインを交わして②着に上がった。それらを制して待望のGⅠ初勝利を飾ったのがソウルラッシュ。道中は後方。前記2頭よりも内を回り、4角もうまい立ち回りで②着馬には既に先んじていた。鞍上の落ち着いた手綱捌きとそれに応えた馬のファインプレー。残り100mで前を捉えると一気に抜け出した。ただ、ゴール手前早くからガッツポーズした団野大成騎手は、決勝線手前での御法について過怠金50,000円の制裁。ダメなものはダメではあるが、気持ちは十分に伝わって個人的には嫌いではない。
ブレイディヴェーグは上位7頭のうち6頭がが6~8の外枠が占めたレースで唯一1枠から食い込んだ。直線立ち上がりで一瞬追い出しを待たされたし、初めて経験するマイル戦。この馬も中身は濃かった。「初めてで慣れていない1600m。馬場の内側も悪く、普段より反応が遅かった。現状はマイルのスペシャリストではないからね」とルメール騎手。チャリンはスタートで出遅れ、押して押してでも後方から。終始外々を回ってロスが大きくなったが、直線は大外から脚を伸ばして②着とは同タイムまで追い上げた。「普通のスタートを切れたが、加速に時間のかかるタイプ。日本の馬たちにスピードで負けてしまい、理想より後ろからに」とムーア騎手。初来日でも終いの脚はさすがで底力は十分に示した。
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