2017年5月20日(土) 3回京都9日11R 第24回平安ステークス(G3)は1番人気のグレイトパールが後続に4馬身差をつける楽勝。500万下から5連勝で重賞制覇を成し遂げました。中内田充正調教師は2016年の新潟2歳Sヴゼットジョリー以来となる重賞2勝目。川田将雅騎手はこれがなんとなんと今年初めての重賞勝ちでした。それではレースラップです。
1:55.7(6.9 – 10.6 – 11.1 – 12.5 – 12.1 – 12.1 – 12.4 – 12.5 – 12.6 – 12.9)
最初の3ハロンは推定で34秒9。過去10年で最も速いです。注目したいのは中盤の12秒1、12秒1。テンが速い上に中盤が締まったペースで、前はかなり厳しかったはず。その後はペースが落ちていく一方の消耗戦。グレイトパールは外から動いていって最後は4馬身差ですから強いです。ラスト12秒9はほぼこの馬がマークした数字ですが、最後は流していただけにバテたわけではありません。ダート界にまた楽しみな新星が登場です。
2着のクリソライトはスタートを五分に出ながら、行くも気もなく最後方からの競馬。これなら揉まれる心配はないですし、展開を考えれば鞍上の好判断だったと言えるかもしれません。直線は大外から素晴らしい伸び。上がり36秒3はレース最速です。3着はマイネルバイカ。中団で先行争いに巻き込まれることもなく、内枠を生かして最もロスなく立ち回れました。ピオネロは3着とはハナ差。かなり外を回っていたように、マイネルとは立ち回りの差でしょう。ケイティブレイブは大外枠と展開を考えると頑張りました。
物足りなかったのは2番人気で10着に終わったグレンツェント。出負け気味のスタートで中団の後ろから。勝負どころの反応も悪く、ピオネロには無抵抗で交わされてしまいました。斤量なのか輸送なのか……気になるところです。
text by 小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。