2024年12月21日(土) 7回京都7日
前半34秒5─後半34秒4のミドルペース。序盤の入りはそこまで速くないが、3ハロン目から11秒2─11秒2。中盤に息があまり入らず、ラストもラップが落ちていない。荒れた馬場も考えると、締まった流れで地力が問われた一戦と言える。レースは中枠からアサカラキングが仕掛けてハナへ。その外にマッドクール、更に外がママコチャ、アサカラの後ろにウイングレイテストといった隊列。そこに大外枠のエトヴプレが離れた外からジワジワと先頭に並びかけたところでコーナーへ進入。ナムラクレアは中団後ろ外め。セリフォスは集団の後尾内。そこから少し離れてオフトレイル。
激戦を制したのは1番人気ナムラクレア。序盤は前を行くレッドモンレーヴとダノンマッキンリーの後ろで脚をためる形。直線に向いて各馬が追い出しに入るなか、前述2頭の後ろでギリギリまで爪を研いでいた。直線半ばで2頭の外に持ち出すと切れに切れて1400m4戦目(過去②②②着)で初勝利。「能力は勿論ありますし、重賞でもしっかりと結果を出す馬。GⅠは最大の目標ですし、期待しています」と初めてコンビを組んだルメール騎手。マッドクールはダッシュは一番だったが、内のアサカラを行かせて最終的には3番手から。直線で一旦は先頭に立ったが、最後は勝ち馬の決め手にやられた。「ゲートが決まりましたし、最近のなかでも一番余裕を持って追走できました」と坂井瑠星騎手が話しているように1400mは悪くない。勝ち馬ともどもタフな馬場もプラスに働いた。
オフトレイルは後方からだが、コーナーでは外を回し過ぎず、直線は馬群の中ほど。エトヴプレの外を狙ったが、スペースがなくなって内に切り返すロス。ラストはいい脚だっただけにスムーズならもっと際どかったかも。「直線は進路を探しながらになりましたが、凄くいい脚でした」と武豊騎手の代打騎乗となった菱田裕二騎手。セリフォスは馬群の後尾で折り合いに専念。1400mでも抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。勝ち馬には切れ負けだが、直線外からよく伸びているし、レース中に鼻出血を発症。「飛んでくる芝が顔に当たって、気合が入ってしまい、前半、リズムを整えるまでに時間がかかってしまいました」とムーア騎手。初の1400mで見処十分。ママコチャは好位で渋太く脚を使っているが、理想は軽い馬場でのスピード勝負。荒れ馬場は今ひとつ。掲示板確保は地力の成せる業だろう。
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