2月9日(日曜)に東京競馬場で行われた第75回GⅢ東京新聞杯(芝1600m・4歳以上・別定・晴れ・良馬場)は3番人気に支持されたウォーターリヒトが優勝。管理する栗東・河内洋調教師、騎乗した菅原明良騎手とも当レースは2勝目となった。ウォーターリヒトは北海道浦河町伏木田牧場の生産馬。馬主は山岡正人さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 内枠に入ったメイショウチタンがハナを奪い、セオが2番手に続くのは読み通り。前半4ハロン通過が46秒1に対し、後半は46秒5。ほぼイーブンペースではありましたが、離れた3番手以下はスローペース。瞬発力比べとなりました。

 

 

 

【レース分析】 ウォーターリヒト(3番人気)は少しうるさい面を見せていましたが、気力は旺盛。馬体の張りは文句ありませんでした。例によって後方待機策。Dコースを使用している今開催の芝は外を回った差し・追い込みタイプが苦戦する傾向にありましたが、メンバー最速の上がりを駆使して鮮やかな差し切り勝ち。まさに充実一途と言えますね

 

 

 

 

「以前よりもトモがしっかりとして、更にパワーアップを感じたので、自信を持って挑みました。直線に入って先頭を走っている馬が少し遠かったし、届くのかなと思ったけど、よく走ってくれましたね。本当に強い馬です。河内先生が定年なので、最後の重賞かは分かりませんが、いい結果を残せて嬉しく思います。馬主さん、厩舎のスタッフさん、そして担当者さんが馬を凄くよく手掛けてくださって、感謝の気持ちで一杯です。今後も感謝の気持ちを忘れずに、ひと鞍ひと鞍を真剣に取り組んで、騎乗していきたいと思いますとレース後に菅原明良騎手はコメント。昨秋以降、東京マイルでは3戦3勝。末脚に磨きがかかっており、4ヵ月後に同じ舞台で行われる安田記念でその走りを見てみたいですね。

 

 

ウォーターリヒトの4代血統表

 

 

 ボンドガール(2番人気)は馬体にボリューム感が出て柔軟な身のこなし。レースは中団で折り合いに専念。直線に向くとスムーズに進路を確保し、しっかり脚を使いましたが、今回は勝ち馬の瞬発力が一枚上でした。メイショウチタン(16番人気)はパドックの最後尾を歩いていましたが、テンションが上がることなく、馬体も絞れてシャープになっていました。今日は出脚が速く、すんなりとハナへ。後続をやや離し、絶妙な逃げが打てましたね。ラスト1ハロンでは、押し切ったかと思うほどで、吉田豊騎手の手腕が光りました。

 

 

 

 

 ブレイディヴェーグ(1番人気)はプラス14キロでも太くは映らず、むしろ全体に重厚感が出てきた印象。次を見据えての調整でしたが、9分程度までは仕上がっていたように感じました。スタートで後手を踏みましたが、二の脚でリカバリー。ここまでは想定内でしたが、直線では弾けず。マイルだと瞬発力で見劣るのか、それとも仕上げの差なのか?実績を考えれば、物足りない内容でした。マテンロウスカイ(10番人気)はテンションが上がらず、力強い脚捌きで仕上げは良かったですね。3番手のインを確保し、横山典弘騎手らしい乗り方。直線は渋太い粘り腰を発揮して⑤着と健闘。59キロを背負って次につながるレースができました。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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