競馬 研究ニュース

第39回 フラワーカップ 回顧

 

 3月22日(土曜)に中山競馬場で行われた第39回GⅢフラワーカップ(芝1800m・3歳牝馬・馬齢重量・晴れ・良馬場)はレーゼドラマが優勝。管理する栗東・辻野泰之調教師、騎乗した戸崎圭太騎手ともに当レースは初勝利。この結果、レーゼドラマは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 ハードワーカーがハナを奪ってレーゼドラマは2番手を追走。ホームストレッチ部分はやや強い追い風が吹いていましたから、テンの入りは速くなりました。ただ、そのあと向正面でラップが緩んで1000m通過は60秒1の平均ペースでした。

 

 

 

【レース分析】 レーゼドラマ(5番人気)は均整の取れた造りで脚運びはスムーズ。馬体の張りも良くなっていました。2番手をキープして早めのスパート。直線も後続を寄せつけませんでした。1.47.8という勝ちタイムは中山芝1800mで行われたフラワーCでは史上2番目に速い時計。完勝といえる内容でした。前走は東京らしい瞬発力勝負で後れを取りましたが、連続騎乗だった戸崎騎手がスピードの持続力をうまく生かしましたね。

 

 

 

 

「前走はあまりこの馬の力を出せなかったので、そのあたりを考えて乗りました。タフな馬なので自分から仕掛けていく形でレースをしました。凄く乗りやすくて長く脚を使える馬です。こういうタフなレースになってくれればいいですねとレース後に戸崎圭太騎手はコメント。きっちりと賞金加算に成功し、次走の予定が気になるところ。ゆりかもめ賞は完敗を喫しましたが、東京芝2400mが舞台のオークスでも地力を問われる厳しい展開になれば違った結果が出ていいでしょう。

 

 

レーゼドラマの4代血統表

 

 

 ②着だったパラディレーヌ(1番人気)は初めての関東遠征でも、そこまでテンションは上がっていませんでした。しかし、返し馬のあとはうるさい面を見せており、ゲートをアオッて出て後方待機策。勝ち馬は強かったですが、メンバー最速の上がりをマークし、能力の片鱗は示しました。ゴーソーファー(4番人気)はテンションは高めでも、脚捌きは軽快。いい仕上がりに映りました。直線はパラディレーヌと併せるように脚を伸ばして③着。2走前のサフラン賞は惨敗を喫しましたが、中距離以上が合うタイプ。オークストライアル、本番でマークしたい1頭です。

 

 

 

 ジョスラン(3番人気)は好馬体の持ち主で、身のこなしも滑らか。デビュー戦とは違った競馬にすんなり対応したようにレースセンスがいいですね。キャリアが浅く、ふらつくような場面もありましたが、④着に健闘。この先が楽しみです。⑤着だったミッキーマドンナ(2番人気)はテンションの高さはいつものことで、毛ヅヤが良くなって体調は上向いていました。完璧な立ち回りでしたが、強い勝ち馬を追いかけた分、直線半ばで余力がなくなってしまいました。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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