2025年5月4日(日) 2回京都4日

 前半60秒7はそれほど速くない。ただ、2周目向正面に入ってすぐに11秒8とペースアップ。そこから12秒前後のラップが続く超ロングスパート戦。地力、持続力が問われる一戦で、3分14秒0は過去10年で2番目に速い決着。①着~④着までを4歳馬が占めて、この世代のレベルの高さをアピールした。

 ヘデントールはトップスタートを決めたが、急がず中団の前。3角手前で内に入れて、2周目の向正面半ばまでラチ沿いをキープ。そこから少しずつ外へ出し、4角で前を射程に入れる。直線に向いてショウナンラプンタの外から脚を伸ばし、1ハロン標付近で先頭を捉えた。最後は外から迫ってきたビザンチンドリームを抑えてゴール。とにかく無駄のない立ち回りだったし、レーン騎手の腕が光る競馬でもあった。私の◎ビザンチンドリームは2着。スタートはひと息で道中は最後方。ペースが上がった向正面では離されないように集団の後尾に着ける。厳しいペースのなか後方で脚をためていた分、終いの伸びは一番。勝ち馬の外に出してジワジワと差を詰めたが、アタマ差まで迫ったところがゴール。「この差ですし、悔しいですね。勝った馬も僕の馬もレベルの高い馬だと思いますし、今後、活躍してくれると思います」とシュタルケ騎手。

 ショウナンラプンタは序盤は後方から運んだが、少し力んでいたし、スタンド前で徐々にポジションアップして中団の外。向正面でジャスティンパレスが外から動いていった後ろをついていき、4角で並びかける。スタミナを生かす競馬はできたが、結果的に外々を回る形になったし、さすがに最後は苦しくなった。前述のジャスティンパレスはやはりスタート、そして早仕掛けが響いた。サンライズアースは「下りで少しハミを噛みましたが、それを抑える感じで。ただ、正面スタンドに入ったらハミが抜け過ぎてしまって……」とスタンドから促しながらの追走。上位には完敗だが、その割に渋太く脚を使っている。マイネルエンペラーは2周目向正面で前を交わして先頭。この馬も少し動くのが早かった感じだが、直線は各馬が外から脚を伸ばすなか、ラチ沿いを一杯に粘って掲示板を確保。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。