2025年6月15日(日) 3回阪神4日

 前日からの雨で芝は重馬場スタートだったが、当日には雨が上がり、メインは稍重まで回復。レースは戦前の予想通り、メイショウタバルが主導権を握り、前半59秒1─後半59秒8の平均ペース。4ハロン目からまったくブレのないラップが続き、自身に負担が少なく、他馬は動きにくい形を作れた。馬は勿論だが、さすがは武豊騎手と言ったところ。武豊騎手はこれが宝塚記念5勝目。4角で一度ベラジオオペラが並びかけてきたが、ラチ沿いを粘りに粘って終わってみれば3馬身差の完勝。折り合いに不安はあるが、能力があることは分かっていた。スタートで外にヨレたが、1角までにジワッとハナに立てた時点で勝負あり、と言っては言い過ぎか。宝塚記念連覇を果たした父ゴールドシップに捧げる、そして石橋守調教師にとって初めてのG1勝利となった。

 1番人気のベラジオオペラは枠なりに好位のインを進み、向正面に入って先行3頭の外に出て、いつでも動ける態勢。ただ、5ハロン標手前で外からヨーホーレイクが来て早めに動かされた点は誤算。その後、「タバルが3角過ぎに遊んでいるのが見えたので、早めに動かしていこうと。こちらが止まったというより、相手が伸びました」と横山和生騎手が言った通り、4角では先頭を行く勝ち馬に並びかけていく。直線は内外、馬体を離しての追い比べ。最後は3馬身の差がついたが、地力勝負のなか自分から前に捉えにいく競馬、大阪杯から1ハロン延長で渋った馬場と勝ち馬に有利な条件、それらを考えると強さは示している。ジャスティンパレスは後方でリズム重視。前を行くアーバンシックを目標にして、直線でその外へ。よく伸びているが、今日は上2頭が強かった。離れた最後方にいたソールオリエンスが⑥着だったし、上位2頭を除けば後方待機組の展開だったと言えそう。

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