7月13日(日曜)に福島競馬場で行われた第61回GⅢ七夕賞(芝2000m・3歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)は2番人気に支持されたコスモフリーゲンが優勝。管理する美浦・畠山吉宏調教師は当レースは初勝利。騎乗した柴田大知騎手は2勝目となった。コスモフリーゲンは北海道新冠町ビッグレッドファームの生産馬。馬主は(有)ビッグレッドファーム

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 大方の予想通りコスモフリーゲンがハナを切りました。ショウナンマグマが追いかけてきたことで、テンの入りが速くなって前半1000m通過は59秒4。後半は61秒1。ハイペースとなりました。

 

 

【レース分析】 コスモフリーゲン(2番人気)はこのレースを目標に調整されて馬体はきっちりできていました。パドックでは2人引きでも抑えるのに苦労するほど気迫のこもった周回だった。後続に脚を使わせるようなケレン味のない逃げ。スタートしてからの5、6ハロン目が12秒7、12秒8。ここでひと呼吸入れられたことが、接戦を制した要因でしょう。速いペースを踏まえれば着差はアタマ差でも強い勝ちっぷり。今後が楽しみですね。

 

 

「ここまで調教からつきっ切りでやらせて頂いていました。これ以上ない仕上がりでしたし、これで負けたら仕方ないと思っていました。レースでは早い時点から行きたがっていたのでなだめるのに苦労しましたが、最後はよく凌いでくれましたね。重賞でこれだけの馬に乗せて頂き、久々に結果を出すことができて、皆様に感謝の気持ちで一杯です。5歳でもキャリアが浅いですし、これからまだまだ力をつけると思いますので、応援をよろしくお願いします」とレース後、柴田大知騎手はコメント。デビューからほとんどのレースで手綱を取り続けたパートナーとの重賞制覇の味は格別だったはず。これで連勝と波に乗っており、今後は更なる活躍が期待されます。

 

コスモフリーゲンの4代血統表

 

ドゥラドーレス(1番人気)は前回より馬体をスカッと見せており、歩様には勢いがあって迫力満点。いい位置で流れに乗ると、直線に向いてもしっかり伸びてきましたが、勝ち馬の渋太さが一枚上。このあとも脚元が無事であれば重賞を勝てる器です。オニャンコポン(11番人気)はテンションが上がらず、適度な気合乗り。脚捌きに柔らかみもありました。中団のインで脚をためて、直線で内から外へ一気に持ち出すと、ジワジワ脚を伸ばして③着に好走。展開が噛み合ったのは事実ですが、まだまだやれそうですね。

 

 

シルトホルン(4番人気)は落ち着きがあって、脚取りは軽快。好調をキープして臨めました。好位のインでソツのない立ち回り。もうひと押しは利きませんでしたが、ペースを考えればベストのポジショニングで見せ場は作りました。ドラゴンヘッド(10番人気)は相変わらずうるさく、中1週でしたから、動きはやや硬めに映りました。格上挑戦でしたから、あまり色気を出さずに後方を追走。上位馬から離されましたが、直線は懸命に脚を伸ばして掲示板に浮上。軽ハンデは恩恵はありましたが、重賞で⑤着は立派。自己条件に戻れば、すぐにチャンスがありそうです。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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